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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :08/27/05:17

10091048 自作自演とも言えなくもない

Japan In-depthに気になる記事がありました。Japan In-depthのスタンスには理解できない部分もありますが、記事を書いたのは古森義久麗澤大学特別教授です。

古森氏は、「自民党右翼の御用言論人」と呼ばれたこともあり、安倍擁護派であることは間違いないようです。


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 「北朝鮮危機は安倍首相の自作自演だ」と作家の半藤一利氏が、朝日新聞のインタビューで語ったそうですが、古森氏はこれを完全に否定しました。

 しかし、半藤氏の意見は完全な誤りとも言えません。

 日本政府は2013127日、いわゆる「25大綱」で中国を念頭に「離島防衛」を打ち出しました。

 北朝鮮の脅威は顕在化していなかったかというと、日本全土を標的に収めた「ノドン」(火星7号)を1990年代前半に完成させており、935月に試射を行い、06年には核実験行い、06年で日本が北朝鮮による核攻撃の可能性が潜在的にあったのです。ですが、日本政府は中国の脅威を第一にしました。

 なぜなのでしょう?

 思い出してください。政府(安倍さん)が北朝鮮の脅威を口するのは、北朝鮮のミサイルが日本列島上空を通過した時だけです。82629日のミサイル発射で、北海道上空を通過した直後Jアラートが鳴り響き、安倍さんは北朝鮮を非難しました。そして、国連に持ち込み「対話ではなく圧力だ!」と吠えました。

 なぜ、「ノドン」の存在を無視し、核実験を無視し、日本列島上空を飛び越えると脅威となるのでしょう?

 こうした行為は、「自作自演」だと言われて当然です。

 8月末のミサイル発射実験は、アメリカ合衆国に向けたミサイルの試験で、安倍さんはこれに激しく反応したのは、米朝間のミサイル問題に首を自ら突っ込んだものです。これはマッチポンプと言われても反論の仕様はありません。

 安倍さんの「圧力」だけで、事態を変えることはできるでしょうか?

 常識的な考えを持っていれば、「圧力」と「対話」を同時並行させてあらゆるチャンネルを使い北朝鮮にアプローチすべきです。現在、北朝鮮と対話できるチャンネルは「アントニオ猪木」氏だけです。これで、本気で北朝鮮に脅威に立ち向かうのか、北朝鮮問題を解決する気があるのかという疑問が浮かんできます。

 もっと言えば、非武装の警察官が武装した犯罪者集団に立ち向かっても話し合いなどできるなんて夢物語ですし、犯罪者集団をどう制圧するというのでしょう? 日本は丸腰「非武装」です。自衛力はありますが、相手が攻撃を躊躇するような兵力(武力)はありません。

 今こそ、憲法改正を訴えるべきですが、安倍さんはなぜかこうした現実路線ではなく、あくまでも自衛隊という観点から憲法改正を目指そうとしています。なぜ、このような無駄で意味のない方法を採ろうとしているのでしょうか?

 時間を遡れば今見えないことでも見えることがあります。それを怠って、ただ闇雲に支持し情報を発信することはプロパガンダです。見てきたように、安倍さんはそれほど北朝鮮を危機的な状況だと判断していない可能性があります。そうです、(国民)共通の敵を作り上げ、そこに目を向けさせるのは韓国大統領が支持率が下がった時に反日を声高に訴えるのと同じ手法です。

 あまりにもミエミエで残念な限りです。

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