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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/27/15:06

06110933 逃げ場はない

北朝鮮は核兵器、ミサイル開発は通常の国では考えられないスピードで進んでいます。日本のメディアの多くは、北朝鮮のミサイル発射を「挑発」と決めつけていますが、ミサイルの〝試射〟だとするとあり得ない技術力を資金の存在がうかがえます。

日本政府は口にしませんが、日本を射程内に入れたミサイルをすでに保有しており、日本政府にできるのは弾頭に「核兵器」が積めるかどうか知るだけです。

日本政府のミスが招いた結果は、「座して死を待つ」だけという現実に直面しています。「敵攻撃能力」などと今ごろ持ち出されていますが、すでに完全に手遅れです。


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日本の軍事戦略の基本は、「専守防衛」「軍事大国の否定」「非核」「シビリアン・コントロール」です。

「専守防衛」は自衛隊版〝本土決戦〟であり、「軍事大国の否定」は予算の国内総生産1%枠内の厳守、「非核」は様々な政策で核保有を否定しています。シビリアン・コントロールは、官僚が優先されています。

私は「専守防衛」は、日本にとって危険な賭けであり、かつての本土決戦と同じ泥縄的発想から生まれた戦略です。多くの犠牲を強いるだけで、勝てる見込みはほとんどありません。本土決戦は勝敗よりも、どう生き残るか大きな課題となります。

日本が「専守防衛」を採り入れ、「相手から武力攻撃を受けたときに防衛力を行使し、その態様も自衛のための必要最小限にとどめ、また、保持する防衛力も自衛のための必要最小限のものに限るなど、憲法の精神に則った受動的な防衛戦略の姿勢をいう」と防衛白書では説明しています。

しかし、どの程度の攻撃を受けたら反撃に出るのか。60年以上経過してもなお、どの段階で防衛力を行使するのか曖昧なままです。曖昧なだけでなく、相手に攻撃を許すのが前提という考えれば恐ろしい現実にさらされています。

日本はどう生き残れるのか。反撃できる防衛力が、自衛隊が反撃に出た時点で、どの程度残されているのか全く考えられていません。

現在の状況下では、仮に北朝鮮に核弾頭搭載のミサイルが東京に撃ち込まれ、反撃に出られるのかという重大な問題に直面しています。

日本国内に多くの米軍基地などが標的にされると専門家も少なくありませんが、私が自爆覚悟でミサイル攻撃に出るとすれば、米軍基地などは通常弾頭、東京には核弾頭を使います。東京を直撃すれば、日本は完全に機能停止します。

金正恩は異母兄とはいえ親族である金正男氏を暗殺しましたが、その殺害方法はVXという考えられない方法を用いました。

「核」「化学兵器」を持つ国を相手にしているというのに、いつまでも「専守防衛」にこだわっている場合なのでしょうか。

威勢の良い話好きな安倍さんといえども、実際には軍事について理解していません。多少の軍事知識があれば、集団的自衛権にこだわったりせず、まずは曖昧なままの「専守防衛」をどう捉え直すか改革したはずです。安倍さんのやっていることは、ただの間抜け野郎です。

先日、4発の弾道ミサイルを同時発射しましたが、日本のミサイル防衛能力では対応できないでしょう。対応できたとしても、撃ち漏らしが出たら取り返しのつかない事態に陥ります。

もう打つ手はありません。話し合いの時機ではありません。もう完全に手遅れで、私たちは覚悟を決めるしかないのです。

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