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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/30/23:15

12251312 部下を叱れない上司

職場でも学校でも、現代の風潮は「褒めて伸ばす」です。

しかし、人を管理し伸ばすためには、部下を叱らなければならない場面が必ず出てきます。「褒めて伸ばす」方法は、あれこれノウハウ本などがありますが、どう叱るかのノウハウ本は見た記憶がありません。叱るにも、やる気を削がないように叱らなければならず、それほど難しいのです。


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1216日、第49回自衛隊高級幹部会同が行われました。

この準備に関わった経験がありますが、とにかく面倒なことこの上ないものです。

総理大臣の警備は警視庁のSPが担当し、自衛隊と言えども隅に追いやられてしまいます。

武装では自衛官の方が強力ですが、縦割り行政のお国ですから、こうしたことが平然と行われるのです。

話がそれましたが、今回の会同は興味がありました。

高級幹部が情報漏えいで書類送検され、安倍さんがどんなことを言うのか期待していました。

書類送検された陸将は、2009年に退官。2年前、ロシア大使館の(当時)駐在武官に「教範」を渡し自衛隊法違反に問われました。

渡されたのは『普通科運用教範』で、自衛隊内部では教育訓練などに使われます。部隊運用原則を教育するのもので、秘密区分には指定されていませんが、だからといってかつては対象国の駐在武官に渡していいものではありません。それも、高級幹部がやったとなれば次元の違う話です。

傑作なのは、この高級幹部が防大を首席で卒業。陸幕勤務時代、自衛隊のイラク派遣を指揮、方面総監にまで栄達しました。

お父上は、医学部卒、旧軍軍医、戦後は自衛隊に勤務し陸将となっています。兄弟も海自地方総監を務めるほどの自衛隊ではサラブレッド的存在でした。

しかし、かなりの変わり者だったようで、いろいろな逸話が残されています。

あの震災時、陸幕長であった火箱さんと防大で同期です。経歴ではこのスパイの協力者となった高級幹部は、学問はできても指揮統率能力が低く、それを見抜かれていたのがわかります。

防大を首席で卒業したからといって、現場で「使える人間」かというとこれまた別問題なのは当然のことです。

かの東條英機の父は陸大を首席で卒業しましたが、日露戦争では坑命などを理由に帰国させられて中将となり予備役となっています。

自衛隊で栄達を極めた人物が、スパイ行為に関わったいたなど自衛隊の歴史の汚点でしかなく、それを会同で何も言わないのは異常です。

安倍さんが部下を叱れない上司=無能だというのであれば、それはそれで良しとしますが、問題は彼が一国の総理大臣だということです。

このツケを払うのは我々ということも理解しておかなければなりません。

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