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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/21:09

08062012 8月6日に思う

全長3.12m、最大直径0.75m、総重量約5t。この一発の爆弾が、10万人以上の人たちの命を奪いました。


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 昭和201945)年860815分。広島市に投下された原爆は人類史上初の「核兵器」の実戦使用であり歴史に深く刻まれるべき事実です。しかし、我々日本人の多くは、86日が何の日であるのか“知らない”でいるという信じられない事態を迎えています。

 広島市細工町29-2「島病院(現:島外科内科)」南西側約600m上空で原爆が炸裂。爆心地での爆風は440msと推定され、音速をはるかに超える激烈な爆風でした(音速:349ms)。台風13861800分の情報だと最大瞬間風速60msですから、この約7.5倍ということになります。爆風のエネルギーは台風13号の400倍以上という驚異的な数字となります。

 爆風圧は爆心地では350万パスカルと言われ、1㎡当たり35tの加重

となり、爆心地から1km100万パスカル。鉄筋コンクリート製の建物以外は、爆風圧に耐えられず全壊。半径2kmでも30万パスカルで、2km圏内でも木造家屋は全壊しました。

 筆者は日本人の愚かさであり、欧米諸国による(洗脳という言葉は使いたくないが…)プロパガンダにより原爆の真実は伝えられないまま、被爆者を差別するという恐ろしいことを平然としてきました。

 被爆者を「放射能をうつす存在」と新聞、雑誌でも扱う始末。「広島出身」というだけで、昭和30年代には就職できなかったことまでありました。原爆を「ピカドン」(炸裂時の発光と爆風から)と言われましたが、「ピカ」は被爆者を示し差別語としてまかり通っていたのです。

 東京電力福島第一原発事故でもまた、同じ差別を繰り返した愚かな国民性はいまだに完治していないことがわかります。

 被爆者は、原爆投下による身体的苦痛と、戦後の差別という二重の苦痛を味合わされることになるのです。

 そんな国が、集団的自衛権行使容認に名を借りた米国盲従を決めましたが、防衛大臣は「自衛隊による核ミサイルの輸送も可能」と説明しているのですから、欧米諸国の洗脳されている最たる日本人は政権与党の政治家センセイなのかもしれません。

 トモダチとは、ただ闇雲に付き従うだけでは友達とは言えません。友達なら、その友達の過ちを指摘し、修正するのが真の友達というものです。友達なのかトモダチなのか、86日はそれを考える日なのかもしれません。

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