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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/24/13:26

05051117 ドナルド・トランプ=金正恩=核拡散

アメリカ大統領選共和党指名候補のことですから、誰が大統領になってもいっこうにかまわないのですが…ちょっと引いて見ると日本は西に金正恩、東にドナルド・トランプという厄介者を抱えることになります。


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トランプは自身が大統領になった場合、在日米軍の日本側が負担する駐留経費を大幅に増額しなければ撤退させる考えを示しています。日米安保条約を「一方的な合意だ。私たちが攻撃されても、日本は防衛のために来る必要がないのに、日本が攻撃されたら私たちは行かなければならない」とし、「日韓両国が北朝鮮などから自国を防衛できるようにするため、核兵器を保有することはアメリカにとってそれほど悪いことではない」とも語っています。日本が核兵器を保有することに前向きな大統領など聞いたことがありません。常軌を逸した主張ですが、アメリカ国民の支持者に受け入れられているのは事実です。

トランプは確かに金正恩のように政敵や邪魔者を強制収容所に送ったり、公開処刑したりはしません。しかし、カルトな小国の指導者とトランプには共通点があります。

まず、自画自賛すること、解釈が偏狭であり病的であること、人を信じないこと、そして核兵器をばら撒こうとしていることです。

日本の核保有は様々なハードルがあり、その高さは尋常なものではありません。世論も核保有を認めるには至っていませんが、お隣の反日国家では事情が違います。世論調査では、回答者の3分の2が韓国の核武装を支持しており、政治家の中にも核保有に前向きな政治家も少なからず存在しています。

北朝鮮のたび重なる核実験に、韓国の核武装論が出ているのはご存知の通りです。仮に韓国が核武装したとしたら、日本にとって北鮮と韓国の核の脅威の前に晒されることになります。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、韓国の仮想敵国の一つが「日本」なのです。中国は官製の反日ですが、韓国は私製の反日です。根の深さは私が説明するまでもありません。

インドとパキスタンが事実上の核保有国ですが、国際社会は印パ両国ともペナルティを科されてはいませんし、北鮮に至っては脅したり、モノで釣ったり、おだてたりしてきましたが、何の効果もありませんでした。

つまり、韓国が核保有に踏み出しても、何の障害もないことになります。

これまで、韓国の核武装は米国の強い反対に遭って実現することはありませんでした。トランプがアメリカ大統領にならなければ、韓国が核武装に踏み出せばあらゆる手段で妨害されることでしょう。韓国が核武装に踏み出せば、日本国内にも核武装を現実的に考える世論も出現することになるでしょう。そして何よりも黙っていないのは北朝鮮でしょう。

韓国がどう決断するかは、不確定要素が多過ぎ推測することすら困難ですが、韓国が核武装に踏み切れば日本にも大きな波が押し寄せることになるのは事実です。

トランプが大統領になれば、もっとも危険に晒されることになるのが台湾です。日本とが災害で強いきずなができた国ですが、軍事的に協調を求められることも将来的には考えておかなければなりません。

馬英九政権は中国寄りですが、新政権は日本との協調関係を模索するようですので、新たな日台関係も構築されることになるかもしれません。

アメリカが他国の軍事的緊張に不介入の姿勢を採るようになれば、台湾は「統一」を口にする中国共産党の軍事力の前に風船の灯となります。とすれば、台湾が核武装を考えるのも当然のことです。

歴史を顧みれば、日本、韓国、台湾には核武装を目論んでいた時代がありました。核武装が技術的により現実的なのは、日本がダントツです。他国の衝突に無関心な米国になれば、東アジアの中心的な存在となるよう、日本自身だけでなく東アジア諸国の中からも求められることになり、より核武装を求められることも考えられます。

トランプ大統領誕生は、アメリカ自身が変わるだけでなく世界が変わることを求められることになります。それは明らかであり、それを決めるのはアメリカ国民だということは世界の指導者は暗澹たる思いでいるでしょう。

世界は今、危機に直面しているのかもしれません。

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