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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/23/21:36

08211106 自己中?

シリア北部の最大都市アレッポでの空爆で、負傷した5歳の男の子が救急隊に救出された直後の写真と映像が世界に衝撃を与えています。

でも…アレッポが悲惨な状況に陥っていることは、1年以上前から報道されていたと筆者は記憶しているのですが、写真と映像で理解されるというのは悲しい現代人の宿命のようなきがします。


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アレッポはシリア北部、トルコとの国境の近くに位置します。シリア地方でも最古の都市の一つで、歴史に登場するのは紀元前1600年よりも前のことです。

2011年から続く内戦で政府軍と反政府軍との衝突で、アレッポは市街戦の戦場となりました。歴史的建物は消失、2013年には市内にアルカイダ系アル=ヌスラ戦線の活動が活発となり、市内での攻防戦が展開され、宝物なども盗難にあっていると伝えられていました。完全に包囲され、市民は食料も手に出来ないとも伝えられていました。

ここに来て、5歳の男のケガを負った姿に世界は心を動かされ、手当てをした外科医は「21世紀のホロコーストだ」と語ったそうです。

筆者は様々なニュース媒体からアレッポの惨状は知っていました。

アレッポは過激派組織がヨーロッパに手を伸ばしてくるのではないかとの懸念から、現実は完全に置き去りにされていただけなのです。

それが、子供のケガをした映像や写真で現状を知るというのは、人間の性なのでしょうか。悲しいことです。

世界はイスラム過激派に戦々恐々とし、周りに目を配らすことすらしなかったのです。

シリア・アサド政権側は、アレッポに残っているだけで反体制派と支持者だとして空爆を繰り返しているとのこです。

本来であれば、国連が何らかの救済策を打つべきですが、残念な国の事務総長のお陰で、国連は完全に機能不全状態。国連など無くともいいのではと筆者は感じています。

そんな状態が長く続いているのに、ここに来て子供ケガをした写真と画像で世界中が心を痛めるとは悲し過ぎます。

自分たちさえ被害が生じないなら、周りで何が起こっていようと関心を持たないのは洋の東西を問わず現代人の宿命なのかもしれません。裏を返せば、しばらくの間は人間は戦争を捨てられないことでしょうか。

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