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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/27/23:19

08191003 戦争に敗れた日をお盆の一環行事にしていいのか

リオ五輪、日本の活躍は凄いですね。「今どきの若い奴ら」は凄いです。


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オリンピックは「平和の祭典」とも呼ばれているのをご存知ですか?

大会中、後にいろんな話題が飛び出しますが、政治色は一切ないはずですが、政治的な意図を持った行動が批判されることもあります。ドーピングも重要ですが、期間中に政治的な行動をしてしまったら次回の大会は出場できないようにすればいいと思うのですが、国際社会はそう簡単にはいかないのでしょう。

8月は日本ではお盆という一大イベントがあります。8月は日本のかつての戦争で、6日に広島、9日には長崎に原爆が投下され、15日には終戦(敗戦)の詔勅が国民に出されました。

昔は新聞・テレビでは、もう少しイベントが豊富でしたが、最近は戦争に関するイベントが減ってしまいました。盆休みのイベントの付け足しのような形だけのものになってしまいました。今年はオリンピック開催中ですので、なおさらのことですが、戦争に関する話題は少なくなっています。

戦争の話題になると、決まって「学ぶ」「反省」という言葉がよく使われます。

しかし、世の中には「反省」というと保守系からは東京裁判史観という言葉で批判的な立場の人、「学ぶ」となると革新系は戦争を絶対悪とし、あってはならないと簡単に口にしますが、自分たちから戦争を始めなくとも相手に戦争をしかけられたらどうするのかよくわかりません。保守系にしてもやみくもにかつての戦争関係者を擁護するだけで、大義を持ち出してしますが現実的には何の大義も無く、日本中が戦争を求めていた事実にまったく目を向けません。冷静に現実に目を向けるべきですが、実際は感情的な発言に攻撃を繰り返しているという中身の無い論争です。

筆者も戦争について様々な資料を目にし、かつての戦争は起こるべくして起きたものだというのが第一です。ただ、日本は時代に遅れていたという悲しむべき事実が日本にとって負の遺産となっているということです。

そして、現在と変わらない国家戦略の欠如、科学論ではなく精神論で大国に挑むという暴挙に出るという最悪の選択をしてしまったのがかつての戦争だったというのが筆者なりの分析です。

筆者から見れば日露戦争の戦術と装備で戦った日本の無謀さを讃えているのが保守系の人たちの意見です。一方の革新系の人たちは、革新系の人たちの得意な自己批判でしかありません。どちらも共通しているのは「現実無視」ということです。

こうした見方だと、どうしても現在日本が置かれている状況を説明するのが難しくなります。

尖閣諸島問題では、筆者は局地的な戦闘では日本が有利であることは間違いないでしょう。海空戦力は中国の戦力は侮れませんが、日本(自衛隊)が上であることは間違いありませn。

しかし、それは中国も織り込み済みですから、尖閣諸島周辺で軍事行動に出るとすれば、局地戦ではなく日本との全面戦争も辞さない覚悟で乗り出してくるでしょう。となれば、在日中国人の多くが後方攪を行い、日本国内は大混乱となります。

ただ、そうなれば日米同盟で米国(軍)が介入してくることは間違いありません。となれば、米中戦争の開戦へと繋がります。米国世論はそれを受容するのかという疑念もあります。

全面衝突を避ける方法としては、北鮮のミサイルを日本本土に撃ち込むことも考えられます。中国の露払いになるということです。

様々な条件を加えて分析すると、その答えを出すことは本当に難しいものとなってしまいます。

ただ、日中戦争、米中戦争は起きない。北鮮の核・ミサイルは張子の虎だと決めつけることは危険であるということを私たちは理解しておかなければなりません。そこには、「人間」という感情に支配されやすい生きものの宿命があるからです。

つまり、可能性がある以上は「起きる」という準備が必要だということです。そして、その準備は“万全”ということは絶対にないということです。

筆者は戦争をお盆の先祖供養で終わらせることは、再びこの国を危機的状況に陥らせる可能性があると危惧しています。

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