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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/27/15:06

11091029 やるべきことをやる

7艦隊のイージス艦「ラッセン」が、南シナ海の中国の人工島12海里を航行しました。

日本ではあまり注目されていませんが、お決まりの飛躍した話になっています。


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産経新聞では、「自衛隊どう関与 新法制で「日米共同パトロール」構想も」だそうで、海自艦艇とP-3Cによる監視活動に参加できる見解を示しています。

でも、これまで南シナ海での中国の動きに、懸念を表明はしても何もしてこなかったと言われても致し方ないような国なので、突然、アメリカと共同パトロールとは飛躍し過ぎもいいところです。

アメリカ、オバマ政権にしても対中強硬策に出るタイミングとしては遅過ぎで、混んでいる遅れた電車に乗るよりは、空いている次の電車を待つのが賢明だと筆者は考えます。

覚えていらっしゃると思いますが、中国が法的根拠もなく防空識別圏を東シナ海に設定しましたが、直後にアメリカ空軍はB-52を同識別圏内を飛行させました。

これは、的を射たものであり、対応の素早さからも評価、賞賛されるべきものでした。しかし、オバマ政権はその後、何ら手を打たなかった。東シナ海・南シナ海の中国の横暴ぶりを黙殺してしまたのです。

中国にはこれが、黙認していると思わせるには充分です。自分に都合のいいようにしか解釈しないのが、自己中な人間のやることです。

ようやく重い腰を上げたのが、今回のイージス駆逐艦の航行です。

それで、「共同パトロール」とは笑止千万な考えです。

日本は中国の南シナ海での活動を批判することから始めるべきです。

日本の沖ノ鳥島を「岩礁」として、領土と認めはするが、排他的経済水域の設定はできないと国連大陸棚限界委員会に意見書を提出しました。

中国は南シナ海の南沙諸島で、岩礁を領有権争いを無視して埋め立て、周辺国の船舶が接近すると軍事的威嚇までしました。

日本政府は、これに何をしたのか…お決まりの懸念を表明しただけです。

なぜ、沖ノ鳥島を引き合いに出し、反論しなかったのか。

それを飛び越えて、共同パトロールとは。これでは、中国の反論を受けるのは目に見えています。

日中韓首脳会談も決まりましたが、なぜここで首脳会談などするのか理解できません。

中国を孤立化させ、中国よりの姿勢を示す韓国に警告を発するためにも、首脳会談を行う時期ではないと思います。

付け加えれば、南シナ海での中国の専横で、日本がどうなるか全く論じられてないことも問題です。

日本は世界に神判、魔女裁判、決闘裁判で世界に自らの正当性を主張してきました。それで第二次大戦やこれまでの主張を続けてきて、近隣国家との関係がどうなったかを見れば、それが正しいものだと言えないことがわかります。

これからは証拠裁判主義に徹して、厳格な証明で自らの正当性を主張すべきです。それをすれば、世界は黙っていても味方になってくれるばです。

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