元自衛官の憂い The third
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10040841 | 安保法制反対派に物申す! ~時代遅れ~ |
筆者は安保法制、というより安全保障政策の転換に反対の立場ですが、反対する理由は時期尚早であり、何らの準備もできないでまま突っ走ることに懸念を抱いているからです。準備ができていないのは、自衛隊だけでなく国民自身もです。
安全保障法制には左派とその支持者と〝思われる〟方、若者など様々な反対意見が出ていました。
こうした運動を否定しませんが、今回の安全保障法制を「憲法違反」だと言うのであれば、なぜ自衛隊の存在自体を無視しているのか理解できません。
自衛隊OBとして、自衛隊は憲法違反だと認識しています。自衛隊の存在を容認するのであれば、憲法改正を行い、自衛隊を主権国家の尊重である「軍」とするこを望みます。でなければ、憲法第9条に従い、自衛隊を即刻廃止すべきです。
それが、良識ある日本人のすべきことではないでしょうか。
筆者は「法」に固執する日本人に醜悪さを感じています。お上に逆らえない日本人です。
未だに公務員を「役人」などと言っています。諸機関を「役所」とも呼びます。「役人」「役所」の語源など説明するまでもありません。
まだあります。刑法や刑事訴訟法を見れば明らかですが、法律が現代の犯罪に追いついてはいません。それだけではありません。道路交通法もまた同じです。
飲酒運転で悪質な死亡事故が続いても、根本的な改正にまでは至っていません。
何事もアメリカを見習えとは言いませんが、刑事法体系はアメリカに学ぶべきものと考えています。
アメリカでは殺人は謀殺と故殺があります。日本では殺人罪だけです。
謀殺は第1級と第2級があり、第1級は周到な準備がされ強盗などの重罪の手段で行われた場合など、情状酌量は一切認められません。死刑もしくは終身刑です。第2級は事前の故意による殺人です。
故殺は日本では殺人と過失致死の双方が含まれています。故殺でも、被害者側に挑発されたとか、犯罪実行時の心理状態に問題があるなど、被告側に酌量すべき事情や要素があるかで変わります。
飲酒運転をして暴走事故を起こし、相手を死に至らしめても、日本では過失致死で殺人とは別の扱いがなされます。
間違っていると感じるのは筆者だけでしょうか?
それとも、自分に関りがないから無関心なのでしょうか?
このように、日本は時代遅れのものが多々あるのです。今回の安保法制反対運動も時代遅れなのです。しかし、その時代遅れのものを、若者も政治に興味を持ったとか、これで日本の未来に期待できるといった発言が目立ちますが、時代遅れの日本で何をしたところで時代の波に乗っていないのは変えようがないのです。
安保法制反対派、護憲派はダブルスタンダードであり、欺瞞でしかありません。
世界は絶えず動いています。難民問題に無関心の日本ですが、島国根性丸出しでいつまでも国の風土習慣に難民受け入れは難しいと言い続けるのでしょうか。
その一方では空き家問題、人口減少問題等の存在を考えた時、難民受け入れも真剣に考えるべきではないでしょうか。
住まい、教育、就労など様々な受け入れ態勢を整備する必要がありますが、予算などは議員と公務員の俸給を削ればねん出できるはずです。
こうした予算問題は、災害で住まいをなくした人にも使うべきです。低利で国が保障し、貸し付けて住まいを建て直すなど早急に復興できるシステムを築くべきです。
「できるのにできない」とは民主主義国家としてあるべき姿なのか、それを問われているのは日本の今ではないでしょうか。
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