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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/29/08:30

05241027 イルカに芸をさせるのは残酷ではないか

日本動物園水族館協会(JAZA)は、国内の会員で投票を実施し「追い込み漁」で捕獲されたイルカの購入禁止を決めました。これで、世界動物園水族館協会(WAZA)からの除名を免れ残留できる見通しとなりました。

唐突に映るWAZAの除名勧告のようですが、調べてみると10年ほど前からWAZAJAZAの間で話し合いが行われており、追い込み漁は残酷で「非人道的」だからやめるようにとJAZAに勧告してきたそうです。


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 平たく言えば、『ザ・コーブ』に見られるエコ・テロリストであるシー・シェパードと同等のレベルということになります。

 追い込み漁が残酷というのであれば、筆者はイルカに芸をさせることもまた〝残酷〟だと思うのですが、皆さんはどう思われるでしょうか。

 捕鯨問題は西欧人による有色人種差別の一つの表れです。

 非常に興味深いものがあります。

牛肉=Beef  牛=Cattle

豚肉=Pork  豚=Swine

羊肉=Mutton 羊=Sheep

鹿肉=Venison 鹿=Deer

 英語圏では人間が口にする食肉と、その動物とを明確に区別しています。日本語では、動物の名前+肉と表現するのに対し、英語圏では全くの別物として扱われます。

 ちなみに、鯨肉はWhale meatとなります。鯨肉は英語圏文化の国では、人間が口にするのがはばかられる「肉」なのですが、meatは食用とする動物の肉ですが、食用にしない動物の肉はfleshとなりますので、厳密には口にしてはならない肉ではないのです。

 捕鯨問題は日本では非常に低調です。その理由は、「鯨肉を食べない」という主張が目を引きます。その一方では、鯨食文化という主張をする人もいます。

 歴史を振り返れば、鯨類を絶滅に追いやったのは欧米であったことがわかります。鯨油だけを目的に乱獲され、鯨肉には全く見向きもされませんでした。

 日本では鯨肉を食べる習慣がありました。戦後の食糧難では、日本人のたんぱく質の確保に鯨肉は大きな役割を果たしてくれました。

 日本の生活レベルが上がり、鯨肉は貧乏人の「肉」と映るようになり、「肉」は豚や牛に取って代わり、鶏肉の普及も増えて「鯨肉」は忌避されるようになりました。

 高度経済成長の副産物のようなものです。

 そこへ輸出が好調で一人勝ちした日本は、先進各国から目の仇にされるようになりました。反日感情と鯨食文化が批判の対象となったのです。

 今でこそ、鮨が世界で認められるようになりましたが、筆者がアメリカに遊学した時代には、日本人は生で魚を食べる野蛮人と言われていました。当時の感覚で言えば、野蛮人の真似をするようになった欧米人ということになります。

 でも、主張すべきことを主張するのは個人間だけのものであり、国際的にはマイナスにしか働かないことに、いつになったら気がつくのでしょうか。

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