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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/10:26

03090856 トランプ大統領が呼ぶ日本の悪夢

トランプ氏がもし大統領になった場合を想定し、これまでの様々な同氏の発言から大統領となった場合を想定した記事がありますが、中にはビックリするような内容のものがあります。

トランプ大統領が現実となった場合、現在の暴言を真に受けることはないという楽観視するものがあります。トランプ氏が大統領となっても、暴言通りの政策を採るとは限らないというものです。

確かに一理ありますが、トランプ氏は選挙資金を自前で賄っておりいわばひも付きではない大統領となります。となると、暴言通りの政策を採る可能性を否定することは危険な判断です。


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トランプ氏が仮に大統領となった場合、日本は西に中国、東にアメリカという力の信奉者を指導者として君臨する国家に挟まれてしまうことになります。彼はどの国も信用していません。同盟国といえども、日本を信用していません。同盟国すら信用しない世界で最も軍事力を持つ国が誕生するのです。悪夢以外の何ものでもありません。

日本では話題にすらなっていませんが、トランプ氏のこれまでの発言を見直すと、日本を目の敵にしている可能性があります。

日本について、「問題の一部は無償で、世界で最も豊かな国々を防衛していることだ。日本を防衛して、米国は世界中の笑いものになっている」とまで言っています。

トランプ氏は日本に敵意を剥き出しにしています。

「もし誰かが日本を攻撃したら、米国がすぐに駆けつけて第三次世界大戦を始めなければならないのか? もし米国が攻撃されても日本には米国を守る義務はない。ともかく、これは公平には聞こえない。米国にとって良い話のように聞こえるだろうか?」

米政府が公式に謝罪した第二次世界大戦中の日系人強制収容の問題では、その是非について回答を拒否しています。

曲がりなりにも同盟国であるはずの日本に、敵意を剥き出しにするというのは尋常なことではありません。

トランプ大統領が現実のものとなった場合、現実問題として何が起きるかわからないのです。どの国も信用しない巨大国家が孤立主義を採れば、世界は「力」が第一とされることになり、中国・ロシアが活発にうごめき出すことでしょう。中東情勢は混迷し、難民がさらに増えるでしょう。南シナ海では中国が力による支配を更に顕著となり、日本は真のアジアの盟主としてアジア諸国から期待されることになりますが、果たしてその期待にどこまで応えられるのか疑問です。

トランプ大統領が現実となった場合、日本はこれまでにない試練を受けることになるでしょう。しかし、言い換えれば日本が真に自立した国家になれるかどうかの好機かもしれません。ただ、これまでにない経験をしなければならないことは事実であり、日本の10年後、20年後の姿が浮かび上がることでしょう。

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