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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/08:25

02130924 ホワイトハウスのブラフか?

安倍首相の訪米で異例の歓待をするトランプ大統領ですが、映像では陸海空海兵の四軍が出迎えており、今回の訪米は国賓待遇であることがわかります。

でも、ちょっと異常過ぎませんか?

あれこれ批判してきた日本の首相を、国賓級で歓待されて安心感が広まっていますが…トランプ大統領はそんな単純なのでしょうか。


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198964日、中国北京の中心部にある天安門前広場に集まり、民主化を要求する中国の若者たちに中国共産党(中共)政府は人民解放軍に武力弾圧を命じ多くの若者たちが殺されました。

この事件は世界を震撼させました。欧米各国が中国に制裁措置を取りましたが、日本は翌年の1990年には停止していた対中経済援助を再開させ、中共政府に感謝され、国際社会からは制裁の効果を薄める背信行為だと非難されました。

しかし、日本政府は中共政府の謝意に喜び、対中関係を深化させました。中共政府は「真の友人」と日本を持ち上げました。

今回の安倍首相の訪米に対するトランプ政権の歓待ぶりは、天安門事件後の中共政府のように思えてなりません。

主要国がトランプ大統領が出す「大統領令」を批判しているにもかかわらず、日本はこれを全く無視。首相が訪米して歓待される姿は、天安門事件後の日本政府と酷似しています。

マティス国防長官の訪日で、駐留経費負担増を求められると覚悟していた日本政府でしたが、マティス長官は負担増どころか、日本政府の負担を評価し手本だとまで持ち上げました。

確かに負担増は不要ですが、逆に言えば、費用をこれ以上減らすことはできなくなってしまいました。

大統領からは尖閣諸島を日米安保条約の適用対象だとの言質を取りましたが、何度かこの場でお話ししましたが、あくまでもホワイトハウスの「意向」でしかなく、戦争状態となれば議会の同意が必要となりますので、大統領から言質を取ったところであまり意味はありません。リップサービスでしかありません。

問題なのは、共同声明で「役割、任務及び能力の見直し」を22に命じるというものがありましたが、これにより自衛隊は米国の軍事行動に積極的に関わっていくことになるかもしれません。お断りしておきますが、軍事行動を否定はしませんが、それにはあくまでも「国益」が優先されなければならず、米国と日本の国益を勘案し軍事行動の是非を考え抜いて決めなけなれなりません。アメリカの思うがままに行動することは、あってはならないことなのです。

安倍さんは国会でTPPにこだわりを見せ、「粘り強く説得する」と言っていたのが、今回の訪米では二国間交渉すると手のひら返し。麻生さんとペンス副大統領の間で交渉が進められるそうですが…熱っぽく国会で語っていた安倍さんはどこに行ってしまったのでしょうか。

アメリカの支持を得ることも重要ですが、あくまでも我が国の国益と合致していないと全く意味がありません。

私はゴルフをすることで、完全にホワイトハウスの戦略に乗せられてしまっていると思います。信頼関係を築くのに、ゴルフは必要なのでしょうか?

功名心にはやる安倍さんですから、簡単に応じたのでしょうが…主要国に対しどういった印象を与えるのかまで考えていないのではないでしょうか。天安門事件後の日本と全く同じ姿に見えます。

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