元自衛官の憂い The third
軍事的色眼鏡で見る世界
軍人は究極の合理主義者です。
合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。
軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。
家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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(08/01)
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07242139 | 甘い汁は尽きた |
日露戦争時、アメリカは日本の味方でした。
背景には中国市場がロシアによって独占される懸念があったからです。ロシアが武力侵攻し中国市場を手に入れ独占されるだけでなく、利益を得たロシアが更に強大な国家になり得る可能性もあったためです。
米英が中心となり、「清国主権」「門戸開放」を唱えロシアを牽制しました。ロシアとの直接対決は避け、日本に一縷の期待をして日本側に立ったのです。
太平洋戦争の原因の一つは、中国市場を独占する日本に対し敵対したアメリカというものがあります。当然、世界大戦となったわけですから、中国市場だけの問題が戦争の引金となったわけではありません。
新型コロナウイルスのパンデミックは、目を向けられない部分ではこれまでのような中国市場重視を終わらせようとしています。
しかし、日本(政財界)は中国市場を諦めきれず、中国共産党政府に媚び諂っています。
世界の主要国は互いに協力して新型コロナウイルス制圧に向かおうという意識を共有している一方で、対中警戒を強め、中国に対し毅然とした態度で向き合っています。
中国では新型コロナウイルスを隠蔽などにより、世界中に蔓延させた責任など全く感じておらず、世界に物資を送り、医療団を派遣して救世主面する厚顔無恥な振る舞いです。そして、世界が新型コロナウイルスで混沌とする中、南シナ海、東シナ海、日本の沖ノ鳥島近海での覇権主義丸出しの行動。香港では一国二制度を完全に無視し、香港を中国共産党政府の統治下に置くべく行動しています。
天安門事件前まで、先進各国は中国が開かれた市場になることを期待していました。しかし、天安門事件で中国共産党による独裁国家だというのをまざまざと見せつけられたにもかかわらず、日本は中国共産党の改革解放を信じ支援しました。
結局は支援の事実など無視され、今では中国が独力で経済大国になったかのような振る舞い。これでは、泥棒に追い銭です。
それでもなお、コロナパンデミックで中国に賠償請求する動きが世界で起きているのに、日本ではいまだに習近平の「国賓来日」などと言っているのですから呆れ果ててしまいます。
たとえば、習近平が国賓として来日すれば、日本は中国共産党の対コロナ、対香港を姿勢を免責したことになり、国賓来日は絶対に認めてはならないことです。天安門事件の失敗を日本は繰り返すことになります。
南シナ海での主権問題で仲裁裁判所の裁定を「紙屑」と言い、国際公約である香港の一国二制度を無視する姿勢は国際的に弾劾されるべき事案です。
中国共産党は南シナ海での実効支配を完成させ、香港、東シナ海、沖ノ鳥島などに触手を伸ばし、やがては台湾にも圧力をかけて来ることでしょう。その証拠が、尖閣諸島での中国公船の活動であり沖ノ鳥島沖の調査活動です。
ところが、日本政府は全く関心すら持っていません。
日本国内も旅行促進方針への反対や、新型コロナウイルス感染拡大だけに目が向けられています。
かつては列強が、現代では先進各国が手にしたがった中国市場ですが、日本政府は唯々諾々と中国共産党に従い中国市場に食い込める機会を狙い続けるのか。それとも、言うべきことを言い、中国共産党の言う歴史認識を今までのような容認ではなく是々非々で向き合うのか、コロナ後の日本政府の動きが注目されます。
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