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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/25/09:54

11290950 過失犯か故意犯かを判官贔屓で見てはいけない!

トルコがロシア空軍機を撃墜するという暴挙に出ました。一部では、トルコ擁護も出ていますが、国際常識からトルコの攻撃は“蛮行”と言えるものであり、プーチン大統領の言う「テロリストの共犯者に背後から刺された」と言うのも大袈裟なことではありません。

思想信条からトルコを擁護したい気持ちは理解できますが、思想信条だけで国際情勢に目を向けることは最も忌み嫌うべき行為です。


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トルコは○分間にわたって「無線による警告を実施した」と主張しています。無線による警告は対領空侵犯措置の第一段階としては間違いではありません。警告を無視して領空侵犯したから撃墜したとトルコは主張していますが、国際関係ではちょっと考えられないことです。

海空自衛隊機が緊急発進した中国軍機により威嚇行為をされたと公表されることがありましたが、無線による警告が行われ無視した自衛隊機に対し中国がミサイルを撃ってきたのと同じことです。中国でさえしないことをトルコはやってしまったのです。威嚇的な飛行の方が、まだ可愛げがあります。

対領空侵犯措置は5つの段階を踏んで行われます。

1.無線による警告

2.軍用機による警告

3.軍用機による威嚇(警告)射撃

4.強制着陸

5.撃墜

5段階の手順の途中で明らかな敵対行為をした場合、手順を踏まず撃墜することは認められています。

トルコの撃墜までの公表されている過程では、無線による警告から撃墜という手順234を飛び越えて突然「交戦規定」で撃墜したというのですから元プロから見ると蛮行、暴挙などとしか形容できない行為です。

筆者はトルコが当初、主張していたトルコ空軍F-16戦闘機による対空ミサイルによる攻撃であったかさえも疑っています。

偶然なのかどうか判断できる材料がありませんが、撃墜されるロシア空軍機を撮影した画像が公表されています。

青空に炎を引きながら墜落するロシア機が映っていますが、その画像のどこにも上空で警戒しているはずのトルコ空軍機のコントレイル(飛行機雲)すら映っていません。

日本でも偏重で狭小な右翼系国民が、空自の緊急発進に「撃っちゃえ!」といった発言をしますが、実際に領空侵犯が起きるのは限られていて、防空識別圏に進入し領空に接近するのはよくあることなのです。緊急発進=領空侵犯と間違えているため、緊急発進の数が領空侵犯と思い込んでいるために「撃っちゃえ!」といった発言ができるのです。

緊急発進は未確認(国籍不明)機を確認するために行われるもので、日本では作戦中の米軍機に緊急発進したことも少なからず起きています。緊急発進のたびに当該機を攻撃していたら、日本はどうなってしまうのか、それ以前にあり得ないことだとすぐにわかります。

歴史を見れば明らかなように、トルコは親日国家ではありますが、周辺国との関係は決して穏健的な外交を執ってきたとは言えません。だからといって、差別的に見ようとは言いません。親日国家であればなおさらですが、日本が出来ることをすべきだと筆者は考えます。積極的平和主義などと禅問答のようは言葉遊びはいりません。必要な物を必要な時に提供してこそ、世界から信頼を得られるものだと思います。

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