元自衛官の憂い The third
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07260946 | [PR] |
11261008 | 爆買い日本人 |
日本では中国人による「爆買い」が話題になっていますが、実は日本人も爆買いしている輩がいます。
中国人の爆買いは必要なものですから納得できますが、日本人の爆買いは納得できない部分があります。
空自は2016年度から導入する新型空中給油機に、ボーイングKC-46A「ペガサス」を選定しました。
空自には現在、ボーイング767-200ERを母機に改造したKC-767を4機保有しています。
空中給油機は自衛隊にとって必要なものだと認識しています。しかし、その使い方が全く理解できません。
空中給油機はエアバス社も提案していました。
エアバスA330MRTTというA330-200をベースに開発した機体を提案していました。性能諸元等を比較すると、個人的にはエアバス社の空中給油機の方が自衛隊に適していると思っていましたが、エアバス社は出来レースだと入札を辞退しました。
なぜか、この国はアメリカ製の武器を買い漁ってアメリカに忠誠を誓っているかのように見せるのを慣習にしてきました。悪い癖です。純粋に性能諸元を調べ比較しているか疑問を感じる事さえあります。見境ない爆買いです。
そして何よりも「統合運用」を謳っていながら、自衛隊は統合運用とは程遠い実態が存在しています。
空中給油機を陸海空で統合運用すれば、V-22オスプレイは不要です。オスプレイの利点は速度と航続距離だけです。搭載能力もCH-47には劣っており、航続距離を延伸するには空中給油可能にすれば航続距離が伸びます。速度は如何ともし難いものですが、オスプレイは着陸には緩降下のみという制約があり、急襲作戦には使えません。離島防衛(奪還)に使うのであれば、ヘリの方がはるかに有利です。
バカ高いオスプレイを使うよりは、CH-47を使う方が危険が減り、改造で済みますのでどちらを選ぶべきかは論を待ちません。
オスプレイに特殊部隊を乗せて作戦するとしても、機動性能に劣るわけですから、カモネギにならないように願うだけです。
それよりも輸送機を早急に確保すべきですが、それはどうなっているのか…。まさに爆買いのツケを払うのは、我々国民なのです。
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