元自衛官の憂い The third
軍事的色眼鏡で見る世界
軍人は究極の合理主義者です。
合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。
軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。
家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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09241626 | 情報収集・分析から新型コロナウイルスのデマ考察 |
事前にお断りしておくのは、医学・医療・公衆衛星の専門家ではい素人で、コロナウイルス対策にも知識はありません。新型コロナウイルスのパンデミックで、まことしやかに流されるデマを分析するものであることをご理解ください。
【足でトイレットペーパーがなくなる」「マスクの次に不足するのは原材料が中国から入らないトイレットペーパーだ」とSNSで流され首相がこれを否定するコメントが出されました。
3月にはイギリスで感染が拡大した原因として、整備が進められている5Gシステムの電波が免疫機能を低下させ、電波がウイルスを広めているとの噂が広がりました。この噂から携帯電話用の電波施設への放火が相次ぎました。
社会情勢が不安定となると、噂が広まりやすい環境となるとされています。オイル・ショック、災害、伝染病の流行など社会危機に対する不安が自己防衛本能や最悪の事態を想定し、それに備えようとする本能的なものが噂を広めるとされています。
新型コロナウイルスで出てきた「生物兵器」という説が気になりました。気になった理由は、何らかの意図があって流されていると思われたからです。
疫病が流行するとデマが流されるのは古からありました。科学の発展で、生物兵器という概念が生まれると疫病の流行とともに「生物兵器説」が結び付けられるようになりました。
軍事的な見地から言えば、新型コロナウイルスは生物兵器には向いていません。
生物兵器は「毒性が強い」「即効性が高い」というものでなければなりません。毒性/即効性が求められるのは、使用される場で攻撃的なものでなければならないからです。新型コロナウイルスが生物兵器として発病率・致死率とも低く潜伏期間が長いため、生物兵器としては使えないものです。
生物兵器の歴史から見ると、敵国の農作物にダメージを与えるものが研究されていたことがあります。理論上、作られないものではありませんが、こういったものは感染力が高いものが求めらる反面、感染力の高過ぎで非常に使い勝手が悪くなるため、実戦で使用されるレベルのものは開発されませんでした。
感染力が高いと、制御ができなくなるために生物兵器には適さないものとなります。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は生物兵器使用危険度リストが出されています。
最優先病原体(カテゴリーA)
天然痘ウイルス、炭疽菌、ペスト菌、ボツリヌス毒素、ツラレミア、エボラ出血熱、マールブルク出血熱、ラッサ熱、アルゼンチン出血熱など
第二優先度(カテゴリーB)
Q熱リケッチア、ブルセラ菌、ベネズエラ・ウマ脳炎ウイルス、コレラ菌、サルモネラ菌、赤痢菌など
第三優先度(カテゴリーC)
ニパ・ウイルス、ハンタ・ウイルスなど
これらの中に、コロナウイルス(SARS・MARS)は含まれていません。インフルエンザ・ウイルスも含まれていません。生物兵器として向いていないと判断されていると考えられていると思われます。
いかなる兵器でも、実用性の高いものから採用されます。実用性が低いことは、兵器として向いていないということです。
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