元自衛官の憂い The third
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03182105 | ただの浮気者か、それともただのバカか? |
3月5日、リッパート駐韓アメリカ大使が韓国市民団体主催の朝食会に出席し、講演する要諦でした。
会場に到着した大使は、席に座り食事をしようとした時のことでした。
反米運動家を自称するキム・ギジョン(金基宗)が、刃渡り25センチのナイフを片手に大使に近づき、いきなり切りかかりました。
大使は顔と手を80針縫う大ケガを負いました。命の別状はありませんでしたが、数センチずれていれば頚動脈が切られ死ぬ可能性もあったそうです。
金は過去7回、北朝鮮を訪れた北朝鮮シンパの左翼活動家だと伝えられています。
会場の警備に当たっていた警察官に取り押さえられた金は、「軍事演習反対」と叫んだことから、米韓合同軍事演習に対する抗議のための犯行だと見られています。
この事件で韓国社会は蜂の巣を突いた状態になりました。
韓国メディアは「韓米関係に影響なし」と、何を根拠にしたのか連日キャンペーンを張りました。
リッパート大使のツィッターには、韓国の国民が「申し訳ない」「韓国の恥」などと謝罪メッセージが大量に投稿されたそうです。
事件から2日後には、ソウルの米大使館前で「大使を愛しています」などと書かれたプラカードを掲げたデモまで行われました。
陳腐な三文芝居のようです。
青瓦台(韓国大統領府)も同様の騒ぎで、中東訪問中だった朴槿恵大統領が大使に直接電話で見舞いの言葉を伝えました。
朴槿恵大統領は帰国後すぐに大使の下に駆けつけ、「大使が毅然と対応した姿に米韓両国民は深く感動した」とおべんちゃらを言って、お茶を濁しました。
犯人である金は、2010年7月には、当時の駐韓日本大使にコンクリート片を投げつけましたが、韓国政府は外相が電話で日本政府に遺憾の意を伝えただけでした。
この事件で金は、懲役2年、執行猶予3年の判決。
日本大使にケガはありませんでしたが、金を韓国社会は「第二の安重根」と持ち上げ英雄扱いしました。
『独島と私たち 2010年』という自叙伝を出す始末。
でも、金は竹島を巡って抗議運動を展開する市民団体「独島守備団体」の代表で、07年には青瓦台前で焼身自殺を試みるなど監視対象の人物でした。
テロリストを英雄扱いするのは笑えるものですが、反日運動家が北朝鮮と関係していることがわかります。
それでも彼らは、反日運動を制御しようとはしません。北朝鮮との暗黙のものであれば救いもありますが、反日は何でも許されるといった思考で許容しているのだとすれば、近い将来、彼らは気が付いたら北朝鮮に国を乗っ取られていることでしょう。
韓国は「バスに乗り遅れるな」とばかり中国の急接近。
米国主導のTPP(環太平洋経済連係協定)を牽制するため、中国主導のFTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)の積極支持を表明。アジア開発銀行(ADB)は日米の影響力が強いため、これに対抗する中国が計画するアジアインフラ銀行(AIIB)にも賛意を表明しています。
北朝鮮のパトロンである中国に擦り寄り、その一方では北朝鮮と対峙。そのためには、米国のお力添えが必要と理解の枠を超えた発想の外交がお隣の国では行われているのです。
しかし、現実はいつの世もどの世界でも厳しいものです。
アメリカのミサイル防衛システムTHAAD(サード)の配備を巡り、韓国に配備予定のTHAADにミサイル防衛システムが地位獄から発射されるミサイルも防衛システムの圏内にはいるため、中国が待ったをかけました。
アメリカ・中国から、「どっちに付くんだ?」と迫られているという状況です。
個人的には、日本はもうさじを投げるべき時だと思っていますが、健全な国家であれば地政学的見地からも現実的な判断として日本に助力を乞うべきですが、朴槿恵大統領はそんなそぶりすら見せません。
「バカに付ける薬はない」とは日本のことわざですが、よくいったものです。
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