元自衛官の憂い The third
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10221024 | 慰安婦問題を真面目に考える |
日韓の従軍慰安婦問題は、本来は「強制的(誘拐拉致)」があったか否かだったはずですが、日本がまごまごしているうちに、「慰安婦」の存在自体を理由に日本批判が行われるようになってしまいました。
こうした問題は「戦争」という、人間の理性を喪失させる特殊な状況下で行われたもので、早計に扱うべき問題ではありません。
しかし、彼らにとっては「弱点を攻める」ことが外交の本質であり、彼らの価値観であるため、微妙な問題であるにもかかわらず、何の配慮もせず持ち出してしまっているのは非常に嘆かわしいことです。
韓国の慰安婦問題の扱い方が間違っているのは、「慰安婦」が世界共通ではないことを理解していないことです。
たとえば、第二次世界大戦では自由恋愛型(強姦黙認)の米英軍、慰安所型の日独仏軍、レイプ奨励型のソ連軍や朝鮮軍といったものがありました。
朝鮮半島では第二次世界大戦終結後、連合軍による軍政下で、慰安所や慰安婦は米軍に引き継がれました。朝鮮戦争以降も韓国軍や米軍向けの「特殊慰安隊」も存在しています。
朝鮮戦争時の韓国は悲惨であったとされ、一般市民の家にジープで乗り付け女性を拉致し性暴力をはたらいたり、韓国軍兵士が韓国人女性を性暴力や拷問をはたらいたと伝えられています。狙われたのは女性だけでなく、男児にも及んだというのですから、戦争がいかに人心を荒廃させるかわかります。
興味深いのは、1960年代の韓国では米軍兵士を相手にする韓国人女性を「ドルを稼ぐ愛国者」「真の愛国者」「ドルを稼ぐ妖精」と政府が賞賛していました。後に謝罪と補償を求める女性たちも現れましたが、韓国最高裁で「売春」である「不法行為」に基づく損害賠償請求として棄却しています。
これほど微妙な問題であるにもかかわらず、世界中に「慰安婦」問題を喧伝するのは我々の常識では理解できません。
当時のソ連軍ではスターリンが敵国の女性を「戦利品」とすることを容認し、「我が軍兵士のふるまいは絶対に正しい」と兵士を鼓舞していました。
ソ連軍は占領したどドイツで集団強姦を広範囲で行い、ソ連軍将兵によるレイプ被害はベルリン周辺だけで10万件前後とされています。ドイツ全域では200万件を超えるとさえいわれているのです。
その証拠は、ソ連の対日戦参戦後の満州や朝鮮半島で行われた強姦事件等による日本人の集団自決が物語っています。
このように、背景にはそれぞれの国の事情があり、世界共通の物差しは存在しないのです。
彼らの文化特性とは言え、批判される日本人そのものが、こうした背景を全く理解していないため、ただ押し黙って謝罪するということを繰り返してきたのです。
それが、より一層解決する手段を失い現在に至っているのです。
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