元自衛官の憂い The third
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09042026 | 文在寅はどこへ行こうとしているのか |
韓国のGSOMIA破棄は日本では衝撃的だったようですが、青春真っ盛りの頃、朝鮮高校の生徒とケンカに明け暮れた筆者にはGSOMIA破棄は何の不思議もありませんでした。彼らは負けないためには、何でもやります。たぶん同じ経験をしてきたご同輩も同じだと思います。
筆者の住んでいた街には朝鮮部落があり、周りは完全にアンタッチャブルの存在でした。とにかく煩わしいのです。何か事が起きれば、「我々は強制連行されてきた」と叫び出し、警察にしょっぴかれても強制連行を持ち出すものですから警察までアンタッチャブル扱いする始末。厳しい処分でも下そうものなら、デモや警察署襲撃など朝飯前の彼らですから警察も目をつぶるしかなかったのです。
ケンカで覚えているのは、高校生といえども日本人には負けたら民族の恥ですから、彼らは素手でケンカをすることはしませんでした。それに、大勢で日本人の高校生を袋叩きにするなど当たり前です。「おやじ狩り」という遊びが流行った時期もありましたが、元祖は朝鮮高校などの「日本人狩り」でした。小学生を脅かしたり、中学生を袋叩きにしたりと傍若無人でした。
そんな民族性を目の当たりにしてきたのですから、GSOMIA破棄は手段を選ばない彼らからすれば当然の選択肢です。仲良くなった朝鮮高校の生徒に聞いたところでは、先輩から日本人を狩るように強制させられていたとも聞いています。拒むと、同じ朝鮮高校の先輩に袋叩きにされたというのですから恐れ入ります。
官僚や政治家の中に、こうした経験者がいれば韓国の次の一手も読めたかもしれません。学歴優秀な大学出の方には、まったく理解などできない世界でしょう。
面白かったのは、日本人高校生(筆者たち)に取り押さえられると、「強制連行された」と必ず言いますが、「それならなぜ帰国しなかった」のか尋ねると口ごもっていたいました。こうしたことからも、皆さん(筆者も含めて)が受けた教育やメディアが伝えてきた〝弱者〟であるはずの朝鮮民族が実はとんだ食わせ物だったということがわかります。
GSOMIA破棄を予想できなかったのか。昨年10月の徴用工(出稼ぎ労働者)への韓国大法院判決、12月の海自哨戒機への火器管制レーダー照射と続き、ここからGSOMIA破棄は予想できたはずです。
日本政府(安倍政権)は、出稼ぎ労働者への慰謝料支払い判決に強く反発。これまでユルユルだった韓国向け安全保障貿易管理制度の運用厳格化に踏み切りました。一部メディア、野党、左翼知識人は「禁輸」措置を連想したようですが、包括的輸出許可から個別許可に戻しただけのことで、優遇措置を撤廃しただけのことです。
韓国はこれに対抗し、国家安全保障会議(NSC)を開催し、GSOMIA破棄に踏み切りました。文在寅側近のスキャンダル隠しが理由だともいわれますが、反日国内世論を煽る場当たり的な人気取り政策でしょう。しかし、親北の度が過ぎる文在寅にとり、GSOMIA破棄は金正恩へのメッセージも含まれていると筆者は考えます。北朝鮮に〝嘘つき〟とまで言われた文在寅にとり秋波を送っただけでしょう。金正恩への新たな忠誠を誓ったようなものです。
筆者は韓国の対北情報収集能力は、かなり落ちてしまっていると見ています。むしろ、日本の方が長けていると思います。その上、ミサイル発射時の追跡情報はアメリカが主体であり、日本が情報提供されキューイングが行われており、韓国にはキューイングできないと思います。
GSOMIAは秘密情報を二国間で共有する枠組みを規定する協定です。民間では秘密保持契約と同じだと考えるとわかりやすいと思います。共有した情報の漏洩防止義務を課し、相手国の事前承諾なしに第三国への情報提供、目的外での情報の使用禁止を課すものです。
今回の破棄で、韓国軍は難しい立場に立たされました。現状通り、北朝鮮ミサイル発射、核実験等の事前情報が提供された場合、文在寅がこの情報を第三国(北朝鮮に情報が漏れていることを伝達する等)に漏らす場合、韓国軍はどう対応するかです。第三国への情報提供を拒絶するか、漏洩を容認するか。
文在寅は提供情報を北朝鮮に漏らすと個人的には思います。これまでの文在寅の態度を見ていると、真剣に南北統一を願っているとしか思えないからです。提供情報を漏らすことで、さらなる金正恩への忠誠の誓いとなるからです。
南北統一を悲願とする韓国の革新系と呼ばれる親北派にとり、これまでのやり方では統一は不可能であり、新たな一手として情報漏洩という奇策を思いつくのは当然でしょう。
事実誤認も甚だしいのですが、南北統一は韓国に取り経済危機を招くだけであり、何ら得るものはありません。東西ドイツの統一で明らかなように、統一後(旧)西ドイツは経済機器にあえいでいました。韓国はドイツほど強靭な経済基盤は無く、韓国が崩壊することも考えられます。
文在寅は夢を追って、現実にまったく目を向けず統一を目指しているのです。そのツケは東アジアの安全保障体制を根本から書き換えることになり、日本は新たな政策を模索しなければならなくなるでしょう。
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