元自衛官の憂い The third
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04230915 | 朝鮮半島有事で考えられること |
自民党のセンセイは、まさに「男の下半身は別人格」のようです。そのせいか、安倍さんは事実や現実よりも、朝鮮半島情勢の危機を煽り国民の目くらましをしています。
米朝間で言葉ではないメッセージが飛び交っています。
化学兵器使用〝疑惑〟で、トランプ大統領は北朝鮮金正恩へ強烈なメッセージを送りました。そして、そのメッセージは中国に対しても含まれるものだったのです。北朝鮮に対し「これ以上の核実験は許さない」、中国へは「北朝鮮問題を放置することは許さない」といったものでした。
このような緊張状態が即戦争に繋がるかと言えば、それは限りなくゼロに近いものです。
平和な世界で暮らす我々日本人には理解できませんが、金正恩は四六時中命の危険にさらされています。ですから、異母兄である金正男氏を暗殺しました。側近たちを粛清したのも、権力が握られ自分の地位が狙われ、命も奪われてしまうからです。核開発も米国による攻撃への対抗手段として、ミサイルと併せ開発を急いでいるのです。
先の太陽節は、金正恩から多くのメッセージがトランプ大統領に送られたと私はみています。太陽節で人民服を着なかったこと、演説をしなかったことは恭順とまではいきませんが、トランプ大統領に対し刃向かわないとのメッセージが込められていたと思います。
そして、トランプ大統領から韓国に対するメッセージです。
米海軍空母が派遣され、たぶん空母航空団による空爆等を想像したのだと思いますが、空母打撃群が大きな戦力といっても、金正恩が攻撃を受ければ持つ戦力を全力で韓国・日本に対し差し向けるでしょう。現実はというと、米軍は臨戦態勢をとっている気配はありません。
第二次朝鮮戦争が勃発すれば、韓国に在留する米国民だけでなく同盟国の国民も危険にさらします。そして、ミサイルだけで済ますことはできず地上軍を投入することも必須となります。
となれば、財政赤字に苦しむ米国政府は苦渋の決断をしなければならなくなります。勝利は手にしても、戦費をどう賄うかです。
トランプ大統領がポピュリズムだといっても、全面戦争になれば金正恩は「全滅覚悟」で攻撃に出ることくらいは予測しているでしょう。
米国は北朝鮮の核施設や軍事施設を把握しているでしょう。そこへ向けて巡航ミサイル、爆撃機、攻撃機を差し向けられるだけのすべてを使って攻撃しても、北朝鮮を完全に沈黙させることはできません。
北朝鮮は朝鮮戦争の戦訓から、地上施設よりも地下施設をかなり充実させており、こうした航空攻撃への坑堪性を持たせていることは容易に推測できます。
北朝鮮は持つ兵器のすべてを使ってくることは言うまでもありません。核、化学兵器、長距離砲、特殊部隊を投入し韓国だけでなく日本にも牙を剥くことが考えられます。合言葉は「死なばもろとも」です。
私が気になっているのは、太陽節で金正恩肝いりで創設されたという「特殊部隊」の個人装備が、米軍や韓国軍に似たコスチュームだったことです。推測するに、後方攪乱を狙い潜入させることが想像されます。
標的はソフトターゲットです。「官庁」や「テレビ局」「駅」など人が集まる場所や、影響が大きな場所を狙ってくるでしょう。
戦闘となれば何が起きるかを考えるより、何が起きても不思議ではないことを認識すべきです。それが、まず日本人に求められることだと私は思います。パニックにならないことです。
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