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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/07:11

04250921 第二次朝鮮戦争で日本人はどうなるのか

 最悪の状況を想定しますが、「起きない」とは言い切れません。危機管理の要諦として、「最悪の事態」を想定しなければならないのでご了承ください。


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 韓国には在留邦人と観光客合わせて5万人前後が滞在しています。この数字から見ても、すべての日本人を救出するこは逆立ちしても不可能です。

 一刻を争うのであれば航空機が最も適していますが、ボーイング777‐300(国内線用)で500席前後、787では国内線最大で395席前後、767では200隻前後となります。

 一気に最大量を輸送するのであれば、船舶を使うことがベストです。

 海自、海保、民間船舶、漁船等を使い韓国から海路避難させることは可能ですが、5万人すべてを救出することは不可能です。

 物理的に無理なだけでなく、韓国は日本の自衛隊が朝鮮半島で活動することはまず認めないでしょう。海保は許されるかというと、それすらも認めない可能性も高いです。

 安倍さんや元自衛官の国会議員などは、自衛隊を活かせることを前提にしているようですが、軍用機が韓国に飛来すれば、北朝鮮だけでなく北朝鮮シンパの韓国人に標的にされることは確実です。戦争状態になれば、韓国内に工作員等も侵入しているでしょうから、自衛隊機が韓国の空港や航空基地に駐機していれば格好の標的になります。携帯式の地対空ミサイルの標的にもなるでしょう。

 韓国が自衛隊の受け入れないのは、もちろん「歴史的背景」が強く影響しています。大統領選挙までは日本など鼻にもかけてくれないでしょう。対北宥和派が大統領になれば、さらに事態は日本にとって悪い方に行くことになります。

 唯一の望みは、韓国政府が自国民を避難させるために自衛隊機を使わせて欲しいとバーター取引に出てくることです。日本の民間機、民間船舶なども受け入れず、バーター取引に出ることも有り得ます。

 もっと悪いことに、世界中から日本政府に救援機・救援船への同乗も求められるでしょう。

 韓国に在留する邦人救出に行けない我が国ですが、これは国民を守るのは国の仕事ですが、国民は在留邦人だけでないことは説明するまでもありません。日本国内に居住する大多数の国民も守るのは当然のことです。

 ですから、政府は国の安全を優先させることになり、国防に関しては国民に洗いざらいなんでも喋るわけにはいかないこともあります。国民に洗いざらい喋れば、手の内を敵対国にさらすことにもなります。そうなれば、国を危険にさらすことにもなるのです。

 せめて野党が国会で健全に機能していればいいですが、いかんせん野党さんは何事にも「反対」なだけで鋭い質問は絶無。情けない限りです。

 私はこの言葉を使いたくありませんが、最終的には自分の行動を自分で決めなければならない事態になることだけは事実です。

 

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