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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/29/11:32

11212228 民族問題は厄介なだけ

北鮮が南に工作員を浸透させ反日ムードを高めていると、テレビなどで言われています。これは間違いない事実です。
かつての韓国は狂信的な反北主義を掲げ、怨敵北朝鮮と声高に訴えてきました。北鮮がなぜこうした工作をするのか…簡単です。南を取り込もうとしているのです。南が反日になれば、北はやりたい放題です。事実、文在寅政権は南北会談だけでなく歴史的な米朝会談のお膳立てする協力を見せてくれました。
米朝会談は米国大統領の功名心で実現しました。しかし、中身が全く無かったのはなんの成果も出ていないことから明らかです。非常に危険な状態となってしまいました。政治的能力の無さから仕方がないのかもしれませんが、トランプ大統領は敵を目の前に作り上げ、その敵をぶちのめすことで支持を集めるという手法を採っています。米朝会談は和解ではなく、より危険な状態に米朝間をおとしめたのです。
米朝間が危険な状態となり一触即発状態となれば韓国の動きが問題となります。北につくか、米国につくか韓国の選択は二つに一つとなります。日本は北鮮の仮想敵国ですから、米国に追従するしか途はありません。

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   日本がもっとも警戒すべきは南北の接近です。北の核兵器と南の経済力(カネと技術力)が結びつけば、朝鮮半島は日本の存在など意に介さなくなります。北鮮は核兵器で朝鮮民族の復興を持ちかけ、南はそれに乗っかるのではないかと私は懸念しています。
  昨年、朝鮮日報の国際部の要職者が、中国で北鮮の人間と接触した際に「北の核は我が民族を守るために作ったものだ。北の核武力と南の経済力を合わせれば、我が民族は世界最高になる」と南北の事実上の統一を目指すべきと持ちかけられたことがわかっています。
   これこそが、日本がもっとも警戒すべき事態です。徴用工判決どころではありません。核兵器の前に日本は手足に足かせ手かせどころか、唯々諾々と彼らの主張を受け入れるしかなくなってしまいます。北鮮が何を目論んでいるかというと、北の核を南が建造した潜水艦に搭載することです。
   地上発射型(地中も含め)弾道ミサイルの欠点は事前に発射基地(位置)が特定され、先制攻撃を受け攻撃力が低下してしまうことです。一時期、北鮮の地上発射基地は米国はほとんどの基地を特定していると話題になりました。それに対抗するように北鮮は潜水艦発射型弾道ミサイルの実験を行い、北鮮の脅威度が飛躍的に跳ね上がりました。潜水艦に弾道ミサイルを搭載できれば、核による反撃が可能ということになるのです。北鮮が目指しているのは、潜水艦発射型弾道ミサイルと搭載可能な潜水艦の保有でしょう、
   ミサイル搭載潜水艦の建造は簡単ではありません。カネ(経済力)と技術力が不可欠です。北鮮がミサイル搭載潜水艦建造に着手したとの報道もありましたが、その後、南北宥和の雰囲気が盛り上がり、北鮮の潜水艦建造は話題にならなくなりました。
   韓国は2020年以降、3,000トンクラスの潜水艦を建造配備すると発表し、この潜水艦に弾道ミサイル用発射筒を装備するとしています。韓国は潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)の開発も急いでおり、水中からミサイルを発射するコールド・ローンチ技術はロシアから提供されたとの情報もあります。
   開発にカネをかけても通常弾頭の潜水艦発射型弾道ミサイルでは破壊力が限定され、韓国は核弾頭を搭載した弾道ミサイルの保有を念頭に置いているのは明らかです。カネをかけず、米国の邪魔をされず核弾頭を韓国が手にするには…北鮮の核を利用することです。
   ただの杞憂で済めば良いのですが、弾道ミサイル搭載潜水艦にもっとも適した原潜の保有も明らかにしました。文在寅大統領はトランプ大統領に対し原潜の保有、売却要求を伝えたとの報道がありました。原子力潜水艦、ミサイル搭載とくれば「核弾頭」だけが残ります。韓国海軍は原潜の導入は、対潜能力向上としていますが、潜水艇に毛が生えたような旧式の潜水艦しか持たない仮想敵国である北鮮に原潜というのは妥当な選択ではありません。対潜水上艦艇、ヘリ、対潜哨戒機を整備するべきです。
   原潜は長時間潜航に適しており、敵に先制攻撃された場合の反撃に核弾頭を搭載した弾道ミサイルで反撃します。原潜を持つ国が核保有国という事実から考えれば、韓国は近い将来、核保有を前提にしているのは事実です。そして、その核は北鮮から手に入れると推測するのは突飛な発想でしょうか?
   北鮮の核を使わないまでも、核技術は日本と同等で数年内に韓国は核兵器を自国で開発できると見られており、いずれにしても近い将来韓国は核保有国となる決意を固めたと見るべきでしょう。
   韓国文在寅政権は信用できません。「完全な非核化」を口にしはしましたが消極的です。その前、米朝間が緊迫した時には、北鮮の側に立って米国の圧力を弱めようとしました。南北会談後、米朝会談を待たずに対北支援を打ち出しました。何の成果も無いのにです。今年の7月には国連安保理で韓国外交部長官は「南北間では対北鮮制裁の例外が必要」と語っており、文在寅政権が北鮮に前のめりになっているのはまぎれもない事実です。そして、南北会談後に支援に動き出した韓国に対する批判をかわす目的があることも事実です。
   これらの事実から推測すると、南北間で何らかの密約が存在しているということではないでしょうか。
   韓国内の左派(現政権も含め)は、北鮮の核兵器は自分たちに向けられたものではないと信じて疑っていません。同族同士であり、北鮮の核保有はむしろ同族として誇らしいことだと考えている可能性すらあります。ここなのです。北鮮が韓国内の世論を反日に仕向けた最大の目的です。南北会談前、北鮮を信頼するかとの問いに14.7%が信頼すると回答したのに対し、会談後は64.7% と信じられない世論調査結果が出されました。このように、韓国は対北宥和どころか事実上の統一に動いても不思議ではないのです。南北合作です。
   日本では全く話題になりませんが、韓国内では映画などで南北が協同で米国や日本と戦争をするといったストーリーのものが複数存在しています。韓国(人)は小中華思想に毒されており、自分たち以外は見下すべき相手なのです。米国も日本もです。そこへ北鮮の工作が行われ、反日ムードを決定的なものにしました。
   夢物語のようですが現実を見てみると米韓関係が破綻した場合、韓国は核の傘を失ってしまいます。日本は米国の核の傘の下に置いてもらえるためには、独立国という看板を下ろしているかのように唯々諾々と米国に言われるがままです。それほど核の傘は日韓では重要なものなのですが、韓国が米国の核の傘を失った場合、米国を肩代わりしてくれるのは…北鮮というのは無理があるでしょうか。
   あくまでも事実から推測したものです。間違いであれば、それに越したことはありません。しかし、現実に目を向ければ、南北合作は決して夢物語ではありません。
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