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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :09/10/21:52

02191210 無関心

北鮮(金正恩)の暴走が始まっています。固体燃料ロケット、コールドローンチ方式発射の両技術の獲得。そして、異母兄である金正男氏の暗殺が証明していますが、日本ではほとんど注目されていません。


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暗殺事件ですが、北鮮の工作機関が関係していると思われますが関係していると思われる人物の身柄が確保されるのがあまりにも早すぎます。工作員にしては、間抜けな展開です。ギャングやマフィアよりもレベルが低く、VXガスが使用されたとの情報もありますが、毒ガスの知識があればこれもまた「?」が浮かびます。

VXガスは粘度の高いもので、揮発性も低く残留性が高く、使用された場所では1週間程度は残留すると言われています。さらに、皮膚吸収されても毒性が発揮され、暗殺の直接行為者とされる二人の女性にも影響が出るはずです。ガスマスクと防護服を着ていればVXガスが使われたと見てもいいですが、今現在の情報でVXガスが使われたと見るのは間違いです。

不思議なことはまだあります。

正男氏を中国が保護していたとの観測もありますが、仮にこれが事実だとすると正男氏を殺害された中国はメンツをつぶされたわけですが、中国の反応はハッキリしません。北鮮産の石炭の輸入制限をするようですが、北鮮から中国が輸入しているのは石炭だけではありませんので、影響は限定されることでしょう。

正男氏を中国が保護しており、金正恩がそれをぶち壊したとなれば、北鮮に何らかの行動を中国は起こすことになるでしょう。しかし、その兆候すら出てきていないのです。

そこに新たな疑問です。

固体燃料式ロケット技術、コールドローンチ方式発射技術がどこから北鮮に持ち込まれたのかということです。

私は中国からもたらされていると見ていますが、あくまでも推測でしかありません。しかし、ロケット技術が飛躍的に躍進しているのは事実で、他国からの技術が持ち込まれていると見るのは当然です。ハッキングだけで、ここまで実現させるのは無理でしょう。北鮮のバックにいるのはどの国なのか・・・。

私は中国の狙いは、北鮮をケルベロスとして役立てることだと考えています。仮に中国が東シナ海で領土拡張に乗り出せば、米中の軍事衝突の可能性が高まります。

となれば、中国は北鮮を使い二正面作戦を日米に強いることは言うまでもありません。自分の権力を守るために異母兄を殺すほどの臆病者ですから、戦争となればあらゆる兵器を躊躇せず使うことでしょう。飼いならしたケルベロスを解き放つ時です。

いずれにしても、今回の出来事はすべて危険水域に達していることがまぎれもない事実なのです。

バーナード・ショーの言葉です。

我々の人類に対する最大の罪は、彼らを憎むことではなく、無関心であることだ。それは非人間性の真髄だ。

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