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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/26/16:39

05250944 独裁者誕生

言霊信仰の影響なのか、日本人は現実逃避する携行が強くあります。さらに現実逃避し、正当な主張をするという厄介な精神面を兼ね備えており、問題が浮かび上がり、それを解決するには多大な時間と労力を要することになります。


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北朝鮮(以下、北鮮)はミサイル開発、武器輸出、核開発を急いでいます。ミサイル発射、核実験等のニュースが日本で流れてもほとんどの日本人は「脅威」とは認識していません。

軍事的な見地からいえば、21世紀なってから核実験をしているのは北鮮だけです(未臨界核実験は除く)。

日本人を日本国内から拉致し、それでも日本人の多くはどこ吹く風です。拉致問題は主権侵害であり、国家テロです。懲罰も含め、日本は北鮮を攻撃するに足る存在なのに、日本国内では「戦争をしない」「憲法9条を守れ」と訴える組織/集団がある始末。いわば彼らは、拉致被害者を見捨てろ!といっているわけですが、誰もそれには目を向けません。

間違っていると思うのは私だけなのでしょうか?

名目社会主義の「王朝国家」など、21世紀の世に相応しいものではありません。制裁を加えたところで国民を犠牲にしても平気な王朝に、「制裁」しか口しない安倍さんは正しいことをしていると思っているのでしょうか。

国民は北鮮に脅威を感じてなく、首相もトンチンカンな制裁ばかり。これで問題を解決しようなどというのは、虫が良すぎる話です。

強力すべき相手は、ただただ日本の鼻を明かすことに血道を上げる国。

そんな状況でも、まだ「憲法9条を守ろう!」といえるのはバカなのか、何も考えていないのか、北鮮の協力者なのかいずれかです。

私は王朝のボンボンだとばかり思っていましたが、金正恩は侮れないと思いを抱くようになっています。建国後、朝鮮戦争、中ソ対立、冷戦終結と様々なハードルを越え、いまだに滅びることのない王朝国家北鮮。

36年ぶりの党大会を開き、金正恩体制は完全に確立されました。北鮮を除く健全な国家では、童話か笑い話のような金正恩の功績であっても、それはあくまでも国際社会の常識で、北鮮にとっては意味のあるものなのです。

張成沢(チャン・ソンテク)の処刑は、新しく王座に就いた金正恩の試金石になったと思います。20代で王座に就いた若い王、対するは老獪な背後に強い影響力を持つ「国」がある貴族。若い王はみずからの権力の座を確かなものとするために義理の叔父でもある老獪な貴族を処刑したのではないでしょうか。

この処刑以降、若い王は次々と老獪な軍人を追放したり処刑していきます。

「粛清」は民主主義国家では狂気じみた行いのように捉えられますが、情報が限定された国家では、粛清は組織の純化であり、その恐怖により支配を徹底させる効果が絶大です。

金正恩に背後に、こうしたやり方を指南する人間がいるのかもしれませんが、いまのところまったくわかっていません。仮に、指南役が存在しないとすれば、すべてのシナリオは金正恩が描いていることを考えると、資本主義を知る王朝の王様ではなく、国(民)を支配する術を熟知している若き王である可能性さえ浮かんでくるのです。

最も驚かされたのは、軍の高級幹部の人事異動でした。4年の間に4回の総参謀長の交代、中には序列がエレベーターのように上がったり下がったりを繰り返す者がいました。この人物は、こうした扱いにも何ら反抗せず金正恩に黙して従い、彼らの好きな「絶対忠誠」を体現するような存在となりました。

これが演出だったのか、そうでないのかはわかりませんが、こうした可能なほど金正恩の権力は一人に集中したことだけはまぎれもない事実です。

完全な独裁者が誕生したのに、その独裁者が核兵器を手中にしたのに、日本国民のほとんどが無関心です。それでいいのか、後悔するようなことはないのか、今は神のみぞ知る事実がそこにあるのです。

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