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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :08/01/04:45

04291904 蛇に睨まれたカエル

 北朝鮮のミサイル発射(試験)に日本国内は過敏に反応。電車や新幹線が止まったそうです。地下鉄が止まったそうですが、地下鉄はミサイル攻撃の際はシェルターにもなるので、もしかして止めてしまった東京メトロさんはこうした事実を知らないようです。

 

 蛇に睨まれたカエルになっているニッポンです。

 原潜「ミシガン」が釜山に入港すると、「ミシガン」は150発以上の巡航ミサイル搭載可能だとして、北朝鮮に対する圧力の一つであるかのような伝え方をメディアはしていましたが、私は「ミシガン」の巡航ミサイルよりも、ネービーシールズを60名以上輸送可能という特異性に目を向けました。

 対潜能力がほとんどない北朝鮮には有効です。


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 軍事に関して理解がないと、どうしても軽挙妄動してしまうのは仕方がないことです。

 しかし、北朝鮮のミサイルを怖がり萎縮しているようでは、北朝鮮の思うつぼです。テロとミサイル発射は同じです。恐れることは北朝鮮に屈することであり、北朝鮮に利するだけです。

 北朝鮮のミサイルの標的を推定するよりも、まず準備を怠らないこと。ミサイルの標的をあれこれ推測するのは、日本で地震予知を信じ右往左往するのと同じです。

 私はすでに米軍は作戦行動を取っていると考えています。それは、北朝鮮が発射するミサイルの失敗が多いためです。

 固体式燃料のミサイルまで開発していながら、なぜかここのところ北朝鮮はミサイル試験失敗が続いています。米軍は電子的に何らかの攻撃をしていると見ています。

 しかし、米国は中国に北朝鮮説得を期待していますが、現実的に中国が北朝鮮(金正恩)を説得することは難しいでしょう。

 中国の説得を聞き入れるなら、ここまで問題を金正恩はこじらせることはなかったでしょうから。

 ただ、米中の接近は日本の対北朝鮮問題以上に厄介な事態を招くことになり、今後の展開によっては日本は米中の狭間で孤立することになり兼ねないのです。

 仮に北朝鮮に軍事行動が行われた場合、韓国はあのザマですから期待できません。軍事行動の主力は日本としては悪夢ですが、「米中」両軍ということになります。

 私が想像するのは、犠牲をいとわない中国は地上軍を送り、海空からの攻撃を米国が担うことになるでしょう。

 日本は米中両国に「借り」を作ることになるだけでなく、中国(習近平)の主張してきた「新型大国関係」の完成です。ティラーソン国務長官は、自ら「新型大国関係」を認めるような趣旨に発言をしています。もしかしたら、既に米中首脳の間では、話が出来上っているのかもしれません。

 金正恩が暴走すれば、韓国と日本は確実に少なからず被害を受けることになります。韓国の打撃は中国の望むところであり、日本の打撃は米国の望むところでしょう。

 考えたくもありませんが、ちょっと現状を見れば、これは妄想ではないような気がしてきます。

 日本人は性善説で相手を観ようとしますが、トランプ大統領は自国の利益が最優先であり、支持率が上がれば何でもやるでしょう。

 日本は今、戦後70年のツケの支払いを迫られているのです。米国一辺倒の外交、国民に対し国を守るとは何かを説明してこなかったことのツケの支払期限が来ているのです。

 カエルでくくれば、蛇に睨まれたカエルになるか、何が起きても動じないカエルの面に小便でいるかの選択肢が今、テーブルの上に載せられているのです。今回の騒動の発端は、トランプ大統領がまいた種であることを忘れてはなりません。

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