忍者ブログ

元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

07290337 [PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • :07/29/03:37

08290946 Jアラートが鳴ったらどうするか?

 0558分頃、北朝鮮の西岸部から北東に向けて弾道ミサイル1発が発射され、北海道上空を通過し0612分に襟裳岬東方約1180kmの太平洋上に落下したと見られています。

 現時点(2908時現在)では被害は確認されていません。


拍手[1回]





 北朝鮮は加速度的にミサイル技術を高めています。数日、週単位で問題点を改善し次の段階の実験を行っていると思われます。

 米国本土に直接攻撃可能な弾道ミサイルも実現できたようで、これに対し米国トランプ大統領が武力行使を示唆するほど米朝間の緊張は高まりました。

 今回のミサイル発射で、日本政府はJアラート(全国瞬時警報システム)で北海道上空を飛行することを速報しました。ミサイルが発射され、Jアラートで情報が伝えられても、私たちがどう対応すれば良いかは曖昧な表現でしか伝えられていません。現実に私たちはどうすればいいのか、何をすればいいのか考えてみたいと思います。

 Jアラートは弾道ミサイルだけに対応するものではありません。

 緊急地震速報、津波警報などの自然災害、原発事故、テロ、ミサイル発射、爆撃などの国民保護事案に関する警報発令も含まれています。それを含めJアラートと呼称されています。

 警報音の後、短いメッセージが流れます。

 内閣官房「国民保護ポータルサイト(http://www.kokuminhogo.go.jp/)」には、以下の内容が書かれています。

落ち着いて、直ちに行動してください。

(屋外にいる場合)できる限り頑丈な建物や地下に避難する。(地下:地下街や地下鉄駅舎などの地下施設)

(建物がない場合)物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る。

(屋内にいる場合)窓から離れるか、窓のない部屋に移動する。

〈近くにミサイル落下〉

●屋外にいる場合:口と鼻をハンカチで覆い、現bから直ちに離れ、密閉性の高い屋内または風上へ避難する。

●屋内にいる場合:換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉する。

 残念ですが、わかりづらい表現となっています。今回のように早朝、深夜だった場合、地下施設がない場合どうすべきかはわかりません。

 たとえば「物陰に身を隠す」としても、物陰とは着弾もしくは爆発する方向を遮ることが大前提となり、「物陰に身を隠す」という行動は適切ではありません。

 それでは、私たちはどうすればいいのか。確かに「怖い」です。私たちは何もできないのかもしれません。

 私は皆さんに理解していただきたいのは、まず「怖がる必要はない」ということです。

 私たちが「怖がる」ことは、北朝鮮の目論見通りなのです。怖がることで、世論が北朝鮮との宥和論などが芽生えることを狙っています。

 今回のミサイルの軌道を見ると、仮に弾道ミサイルが不時落下しても被害が少ない上空を通過させています。北朝鮮は意図的に日本国民世論への影響、被害状況、米国に対するメッセージ等からこのコースを選び出したはずです。計算し尽くされたコースなのです。

 私たちは地震に備え何らかの備えをしています。水や食糧を備蓄されている方も少なくないと思います。それを拡充してください。

 外出する時は、バックに入る糖分の高い物や、ブロックタイプの物などを入れておいてください。飴などでもかまいません。季節ごとに変えるのも良いかと思います。スマートホンなどでは、ラジオ等が聞けるアプリのダウンロードもできますのでこれらのアプリをダウンロードするのも大切です。

 日本政府は「深刻かつ重大な脅威」としていますが、日本にとって北朝鮮の弾道ミサイルが脅威となったのは1990年代のことで、今に始まったことではないのです。強いて言えば、米国の脅威となったと付け加えるべきです。

 日本政府の情報を鵜呑みにしないこと。ミサイル情報は信じてかまいませんが、その後の情報発信に右往左往しないこと。準備を怠らないこと。そして、怖がらないことが必要です。

 地震への備えと同じです。いつ、どこを大きな地震が襲うか誰にもわかりません。それに備えるのと同じだと認識してください。軽挙妄動しない、事が起きたら冷静に対応する。生き延びることを最初に考えてください。

PR

+コメントの投稿+

+NAME+
+TITLE+
+FONT+
+MAIL+
+URL+
+COMMENT+
+PASS+
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

+TRACK BACK+

+TRACKBACK URL+