元自衛官の憂い The third
![]() (08/07)
(08/01)
(07/29)
(07/20)
(07/12) |
|
07272119 | [PR] |
03301848 | 「我が軍」発言から見えてくる真実 |
元通産官僚が報道番組から降ろされることを生放送中に暴露してしまい、世間の注目を集めています。
個人的には、元官僚のように毒舌を発する人をつぶすようでは、この国の先も見えています。
内規違反の陸自医官がテロの被害者となりましたが、内規違反はどこへやら、完全に傷ついた一人の日本人扱いされていますが、これで本当にいいのでしょうか?
元官僚ではありませんが、報道の自由の背後に官邸の圧力があるような気がするのは私だけでしょうか?
自衛隊を〝我が軍〟と口走ってしまった安倍さんですが、意外なほど報道は冷めています。
でも、古手のOBとしては、この発言は重大な意味を持っているのです。
「自衛隊は軍隊ではない」とは歴代自民党政府が、自衛隊の憲法違反の疑惑に対する釈明として使ってきました。他党の政治家なら誤って口しても許容範囲にあるかもしれませんが、自民党の総裁が間違っても口にする言葉ではありません。
作為的に「我が軍」と口にしたと推測する識者も存在しますが、官房長官やご本人の釈明を見るとつい口から出てしまった“本音”というのが真実のようです。
私は安倍さんの傲慢なところが目に付き、どうしても支持・賛同ができません。
普天間基地辺野古移設の工事で、翁長知事との間で小競り合いを演じていますが、知事がどういった手法で妨害に出るか「織り込み済み」と腰砕けにさせるなら国と地方の政治力の差と納得できますが、よりによって寄り倒しを狙っているのかガチで組み合うのは品のなさもありますが、言葉で説得するのを生業とする政治家とし失格のような気もしますが、誰もそんな疑問を口にしません。
でも、一皮剥くと怖い話が見えてきます。
「我が軍」と口走り、「他国軍と対比をイメージして自衛隊を『我が軍』と述べた」とご本人の釈明。言い訳にすらなっていません。
“バカな質問するなよ!”と言いたげです。傲慢さの表れです。政治家も官僚も国民や自分たちに反対を口にする人を見下しています。常に自分たちは正しい、反対するやつらは浅知恵を働かせているだけという勘違いが、こうした行動を発起させます。
かつての環境相が「最後は金目でしょ」と口走り、大ひんしゅくを買いました。原発事故の放射性物質に汚染された中間貯蔵施設に関連し、ついつい本音を口にしてしまったのです。
「カネさえ出せば解決する」という思いの証明であり、その裏には「カネを出さない」と脅せば相手は折れるという世にも恐ろしい発想です。これはもう政治ではありません。
原発事故で「御用新聞」などという言葉が生まれましたが、日本のマスメディア全てが「御用メディア」のようなものです。つまり、日本には報道の自由などという民主主義の原則が存在しないのです。日本は民主主義ではないということですが、それを誰も気が付いていませんし、疑うことすらしていません。
第10代CIA長官ウィリアム・E・コルビーは、『情報は一カ所に数多くあるのではない。あちこちに少しずつ散らばっている。そうした少しずつの情報を一点に集中させてみるとにわかに意味をおびてくる』という言葉を遺しています。
何が見えてくるか、皆さんも注目することを忘れないでいないと、この国は近い将来必ず崩壊することは間違いありません。
- +TRACKBACK URL+