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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/27/14:33

06270344 世界戦争のプレリュード

国民投票でEUからの離脱が決まったイギリスですが、私は別に驚きはありませんでした。

なぜか…歴史的転換点で、必ず何かしでかす国民性があるとおもっているからです。


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イギリスの歴史的な転換点は、すぐに浮かぶのはチャーチルの退陣があります。第一次世界大戦では二枚舌外交、南アフリカのアパルトヘイトなどイギリスがしでかしたことは重大な歴史の転換点になっていると私は認識しています。

今回の離脱決定で、スコットランドや北アイルランドが独立への動きを見せることが考えられます。

世界中でナショナリズムが台頭し始めた中、イギリスは先陣を切ってポピュリズム勢力の台頭に支持が集まった結果を出してしまいました。今後、EU加盟国が同様の動きを見せることも容易に想像ができます。

ポピュリズムを日本では大衆迎合と訳していますが、このポピュリズムが生んだのがドイツのナチスであり、イタリアのファシストなどです。

こうした動きはイギリスだけでなく、フランスの「フロン・ナショナール(国民戦線)」があります。ネオナチであった父の娘であるマリーヌ・ルペン率いる政党でですが、EU離脱、EUに譲渡された国家主権の返還、協定等の廃止を求めています。ルペンは移民の制限、フランス国内の不法滞在外国人の強制送還を要求しており、就職・社会保障はフランス人を優先すべきと訴えています。いかに特異な存在かというと、フランスは「自由・平等・友愛」をフランス革命時代から受け継がれてきました。それは、まったく見られないのがルペン率いる国民戦線の主張なのです。

同様の動きはドイツでもあります。ナチスを生んだドイツでさえ、極右政党が躍進しているというのですから尋常ではありません。

オーストリア、オランダ、イタリア、ポーランドなども同様の動きが見られます。そして、最たる人物はドナルド・トランプでしょう。

ヨーロッパの右派には共通点があります。イスラム教徒に批判的、多文化、複数主義に反対。自国民の利益優先。リベラリズムに批判的というものです。

民主主義経済の行き詰まり、イスラム過激派の動き、ボーダレスな情報交換など様々な背景がありますが、こうした背景への不安や不満を利用しポピュリズムを扇動してきたのです。

と冷静に書いていますが、実はポピュリズムはイギリスの国民投票の結果で動き出していると見るべきです。

いかに過激な思想であっても、国民投票にさえ持ち込めば勝利できることをイギリスの国民投票で裏付けてしまったからです。

イギリス一国だけでなく、世界はどこに向かおうとしているか私たちは注視しなければならない時代になったのは事実です。注視したところで、我々にはどうすることもできません。祈るしかないです。戦争が起きませんようにと…。

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