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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/29/00:48

07121558 失敗は成功のもとではない!

関裕二著天孫降臨の謎『日本書紀』が封印した真実の歴史(PHP文庫)を読んでいると、〝なるほど!〟と思う一文がありました。

ちょっと長くなりますが引用します。

『文字がなかったから古代と中世・近世を同列に扱うべきではない、ということも考えられる。しかし、文字がなくとも歴史は残る。歴史のひとつの役目は、「敗者の恨み」を伝えるものといってもよく、その「恨み」とは、そう簡単に消えるものではないらしい。しかも多くの場合、恨みをもったものは歴史の敗者であり、彼は「文字」で歴史を残す代わりに、口伝えで憤懣を後世に残そうとしたはずである。

 形のあるものは、必ず滅びるし、勝者に対する恨みつらみを記録すれば、いずれ抹殺される可能性がある』

どこかの国が浮かびませんか?


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 自民党の外交部会などの合同会議で、世界文化遺産への登録が決まった「明治日本の産業革命遺産」に関し、朝鮮半島出身者に対して強制労働がなかったことを改めて確認することを近く決議する方針を決めたそうです。

 「文化芸術懇話会」という名の安倍晋三の茶坊主の集まりで、度が過ぎたバカで呆れましたが、三バカ大将だけじゃないようです。鼻息が荒いのもいいですが、対応を誤るとやぶ蛇どころか大蛇か最悪は八岐大蛇が出てきそうです。

 日本の公的機関はポツダム宣言受諾と共に一切の記録を焼却し、反論すべき材料がほとんどありません。

 そこで、関氏の〝形あるものは、必ず滅びるし、勝者に対する恨みつらみを記録すれば、いずれ抹殺される可能性がある〟という言葉が重要な意味を持ってきます。

 彼ら(韓国)にも記録はありません。口伝えで憤懣を後世に残したのです。当然、当事者同士の主張では、被害者側の主張は受け入れられ、加害者側の主張は信用されません。

 それは歴史が証明しますし、普段の生活からも理解できる真実です。

 鼻息荒く事実を主張したところで、相手の思う壺ではないでしょうか。

 日本は外交の失敗が尾を引いています。例えば、領土問題です。北方領土、竹島、尖閣諸島と領土問題を抱えていますが、日本政府/外務省は3つの問題を一緒くたにしています。

 しかし、北方領土問題は「軍事占領」であり、竹島はただの「強奪」、尖閣諸島は「係争地」です。それを一緒くたにしているのですから解決の糸口さえ見出せないのは当然です。

 日本外交の失敗は数え上げたら、かなりの数になります。

 もっとも大きな失敗は、日米開戦の通告を指定時刻にアメリカ政府に手渡せなかったことです。この失敗で、アメリカに対し「卑劣な奇襲を忘れるな」との戦争スローガンを与え、対外戦争に無関心であったアメリカ国民を一致団結させることに与することになりました。

 戦後、日本のイメージアップにもつながるはずであった杉原千畝氏の事実を隠蔽するなど、外交当局の失敗は枚挙に暇がありません。

 今回の自民党の鼻息の荒いセンセイ方、熱くなって周りに目を配るのを怠ると、また足元からすくわれることになるでしょう。

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