元自衛官の憂い The third
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4月6日13時15分に海自鹿屋基地を離陸した航空自衛隊航空支援集団飛行点検隊U-125の乗員全員が見つかりました。
大変残念ですが、全員の死亡が確認されました。
ご家族の心中をお察しするとともに謹んでご冥福をお祈りいたします。
捜索に参加した陸海空の隊員、ご協力いただいた皆様には心より感謝申し上げます。
第12普通科連隊根本1佐の熱い思いに触れられたことに、筆者は胸が熱くなりました。
相変わらずですが、誤解があるのは大変残念です。
自衛隊では職務中に死亡して殉職しても、2階級特進はしません。
2階級特進などと軽々しく情報を発信するのは、無意味でありご家族に対しても差し控えるべきだと思います。自衛隊マニアの皆さん、心からお願いします。
自衛隊ではこれまで2階級特進(特別昇進)した例は、朝霞自衛官殺人事件で殺害された犠牲者のみです。他の職務中の殉職で2階級特進した例はありません。
2階級特進について筆者が内局に聞いた覚えがありますが、「前例がない」とにべもない返答が返って来ました。
経験上、乗員が多い場合の事故は、戦闘機の墜落事故の場合と違うものがあります。
そこには、機長という責任者がおり、機長という立場があり、そのご家族がいらっしゃるのですから当然です。
メディアの皆さんにもお願いしたいのは、うさん臭い評論家を出さないで欲しいです。日本の航空大手のパーサーが航空評論家になっていますが、今回の事故に「そもそも飛行ルートに無理がある中で飛び、霧や風の影響を受けて操縦を誤ったのではないか。民間機と違い、飛行プランがわからないので詳しい調査を待つしかない」と毎日新聞にコメントしています。
わかってないのはあんただろ!と言いたくなります。
“飛行ルートに無理がある”のは、飛行点検機である以上当然のことです。何よりも腹立たしいのは、“民間機と違い、飛行プランがわからない”と素人丸出しの言葉です。
法的には「同一空港発着」の「空域内飛行」は有視界飛行が許可され、飛行プラン(計画)の提出義務はありません。この素人評論家の言葉では、自衛隊機は飛行計画の提出は免除されているかのような印象を与えます。酷過ぎます。
この評論家、かつては同胞が戦場になろうとする地に取り残されているにもかかわらず、「危険!」だとして政府の要請を無視するような会社に30年もお勤めでしたので、何を言っても不思議ではありませんが、この程度で「評論家」になれるのですから筆者もオファーを心から待ちたいところです。
公表された乗員のお名前を記します。
皆さんの中で、「もしかしたら…」と思われるお名前があるかもしれません。
機 長:平岡勝3等空佐
副操縦士 :原口司1等空尉
機上無線員:白鳥博己准空尉
機上整備員:渡貫郁夫空曹長
米沢鉄平2等空曹
機上無線員:聞間祐太3等空曹
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