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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/02:14

04110956 不足

空自機の墜落は痛ましい限りですが、報道写真を見て筆者は上昇中に山肌に機体をこすり付けるようにして墜落したものと判断しています。

旋回上昇中に雲に入り込み、方向を見失ったものと推測できます。

300400kmhの速度が出ていたと思われ、300kmhだと毎秒約84m400kmhでは毎秒約111m進んでいたのですから、言葉として適切ではないと思いますが、数秒間に求められる判断を誤った結果だったのではないでしょうか。

それを責めるのか、責められないのかは、経験にもよると思います。


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税金で買い揃えた官給品を破壊したのですから、責任を追及するような発言は当然だと思います。

しかし、仮に事故当事者に「非」があったとしても、搭乗員の家族がいます。

それに、飛行点検隊は総勢約80名というコンパクトな部隊で、航空機6機を運用しており活動範囲は沖縄を除く日本全国というのですから、隊員たちは地味な仕事ですが、傍からは計り知れない負担を負っていたのではないでしょうか。

飛点隊では未だにYS-11を使っています。

世界の軍隊は先進国ほど新しい物を好んで装備しようとします。ことに自衛隊では完全に中毒状態で、買い物中毒か依存症なのではないかと思うほどです。

数が揃えられればいいのですが、なにせ少ない予算をやり繰りして買うものですから、必要数が揃うのに数年どころか十数年などというのはざらにあります。

しかし、正面装備~国民に目立つ物~は頑張って買うという間違えた考えを持っているのですから救いようがありません。

個人装備の小銃などが典型です。64式小銃から89式に換装されましたが、89式小銃がどこまで隊員に行き渡っているのか不安になります。

北鮮の恫喝外交が続いていますが、そこで注目されるようになった空自の地対空ミサイルPAC-3ですが、「あっちにも配備した!」「こっちにも配備した!」と発表されますが、それではどこに何発配備されたのかは秘中の秘です。

秘中の秘はけっこうなことですが、「たまに撃つ弾が無いのが玉に瑕」とかつてはいわれた自衛隊ですから不安になります。OBとなればなおさらのことです。

1発の弾道ミサイルに2発で迎撃するはずで、相手が何発撃ってくるかで、「弾が無い」ということになってしまいます。

無い無い尽くしの自衛隊ですが、人手不足も尋常ではありません。

撃つ弾も無ければ、人手まで足りないのですから、それで任務範囲を拡大させるわけですから現場の負担はさらに大きくなることになります。

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