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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/27/14:44

08230619 無題

自衛隊にはおいしい北朝鮮脅威

北朝鮮がグアム島沖合にミサイルを撃ち込むと米国を挑発。「日本の島根、広島、高知各県の上空を飛行する」と明言し、日本政府に緊張が走り、自衛隊は空自パトリオット部隊島根、広島、愛媛、高知の4県にPAC-3を装填し部隊を緊急展開させました。

ここだけの話、実は某県に派遣された部隊はPAC-34発だけというオチまでついた慌てぶりでした(時間的に余裕があれば、他部隊から融通させているはずです)。

そもそも自衛隊は、中国脅威で装備を調達していましたので、地対空ミサイルなど二の次扱い。イージス艦を改修するので手一杯ですので、PAC-3が果たして何発あるのか。


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 当然ですが、政府は「万全の態勢を整えている」と言いますが、現実は違います。

 イージス艦にしても、「こんごう」型4隻が回収済みでSM-3の運用は可能ですが、「あたご」型は改修中で完了とは発表されていません。

 つまり、4隻でミサイル防衛を担っていることになります。冷静に見ればわかることですが、3交代制で任務に当たるのですから、現場に出られるのは単純計算すると1.3隻になります。

 艦艇の場合は、定期整備もありますから1隻配備できれば御の字です。

 政府は国民に安心感を広める目的なのか、しきりに「大丈夫」といったイメージを植え付けていますが、政府の「大丈夫」の保障は何も無いんです。

 それでも強気で「大丈夫」を強調する政府ですが、予算が増えるのですから自衛隊はおいしい状態です。

 考えてもみてください。新たな装備を調達し、新たに部隊を創設するといっても元々の隊員が増えていないので、サービス残業が増えるのは一般企業から考えればわかることです。

 国防に「サービス残業」などあり得ませんので、どこが手薄になるということです。

 イージス・アショア導入が検討されるようですが、配備候補地から検討されるわけですから、何年先に実戦配備できるのかわかりません。それまで、正恩君が米国・日本への攻撃(威嚇)を待ってくれれば良いですが、間に合わなかったら…どうなるのでしょうか???

 ネトウヨというより、自衛隊教信者が新装備に歓喜しますが、残念ながら新装備がどういった役に立つのかわからないものも実は少なくありません。田舎のにわか成金のように、米国の顔色を窺いお買い物する防衛省ですが、米国製がすべてに優先される理由はまったくありません。米国大統領(ホワイトハウス)のご機嫌うかがいで買い漁っている状態です。

 額のデカい買い物より、日本製のバカ高い小銃や歩兵用個人装備を買った方がはるかに有益だと思うのですが、見栄っ張りなのかどうかわかりませんが、現実とかなり乖離しているのが今の自衛隊の装備品です。

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