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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/12:43

08060901 ヒロシマ

昭和201945)年86日午前815分、一発の大型爆弾が広島市上空で炸裂しました。

人類史上、世界で初めて実戦しようされた核兵器がさく裂した瞬間でした。一発の原爆で推定35万人の人口のうち9万から16万人以上が被爆から2ヶ月から4ヶ月、昭和20年のうちに亡くなったとされています。


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広島に続き長崎への原爆投下は、様々な背景が語られていますが、アメリカ合衆国が投下を決断した理由は何であったのか言及されることはありません。

個人的には軍、ホワイトハウスといった組織的な影響力が投下を決めたのは事実だと思います。しかし、投下に至ったのは複合的に影響し合い投下されたと見ています。

ただ、投下を決意させたのは人種的な偏見があったのではないでしょうか。

人種的偏見と投下しなければならなかった理由があったから、広島・長崎と原爆が投下されたのだと私は考えています。

米国で原爆投下に対する多くのコメントが発せられていますが、私は元自衛官として最も納得できるコメントを発しているのはウィリアム・リーヒ米海軍提督です。

「日本上空の偵察で米軍は、日本に戦争継続能力がないことを知っていた。また天皇の地位保全さえ認めれば、実際原爆投下後もアメリカはそれを認めたのだが、日本は降伏する用意があることも知っていた。だがトルーマン大統領はそれを知っていながら無視した。ソ連に和平仲介を日本が依頼したことも彼は無視した。この野蛮な爆弾を日本に投下したことは、なんの意味を持たなかった。海上封鎖は十分な効果を挙げていた。この新兵器を爆弾、と呼ぶことは誤りである。これは爆弾でもなければ爆発物でもない。これは"毒物"である。恐ろしい放射能による被害が、爆発による殺傷力をはるかに超えたものなのだ。アメリカは原爆を投下したことで、中世の虐殺にまみれた暗黒時代の倫理基準を採用したことになる。私はこのような戦い方を訓練されていないし、女子供を虐殺して戦争に勝ったということはできない!

米国の原爆投下を正当化する考えがあるのは事実です。しかし、これは「原爆神話」でしかありません。どこの国にも存在するものです。それが何よりも恐ろしいことです。

そして、被爆者を差別する日本人が存在したのもまた事実です。

東京電力福島第一原発事故でも、同様の差別が行われました。大変、恐ろしいことです。理解するのではなく、差別を優先させたこと。差別する科学的根拠など全くないことを理解しないことも恐ろしいことです。

日本人の中にも核武装論が存在するのは事実です。しかし、軍事知識があれば核武装に最も反対しなければならないのは、軍人であり軍事知識を持つ者だと私は考えています。リーヒ提督のコメントの通りなのです。

原爆の日に我々は学ぶべきことはたくさんあるのです。それを無視することは、人類の将来を左右することに繋がります。

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