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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :12/01/23:00

02051446 日本は難民問題とどう向き合うべきか

中東からの難民がヨーロッパに溢れ、様々な問題が浮かび上がってきています。お決まりの、日本のメディアは大きく取り上げ「日本は難民に冷たい」という大合唱となります。

個人的には難民を受け入れ、日本国内で生活できる基盤を作って上げられるといいのですが、歴史的な考察を繰り返すとそうも言ってられないものがあります。


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日本に対し韓国等がいわゆる「従軍慰安婦」問題で、我が国政府が汲々とさせれます。朝鮮併合にしても「植民地」だと批判されますが、言ってしまえば「帝国主義時代」のツケです(慰安婦問題は別です)。

中東が揺れ動いているのは、欧米各国の帝国主義時代の傲慢な手法が生んだものです。ですから、日本があれこれ言われるかつての出来事のように責任を取らなければならないのは当事国である欧米各国です。

イラン・イラク戦争はちょっと前の戦争ですが、欧米各国は両方に兵器を売りさばき儲けていました。イラクを支援したのは、欧米で一気に軍事大国なるほどでした。

このイラクがやがてクウェートに侵攻し、湾岸戦争となります。

日本国内でもイスラエル批判が正当な主張でるかのように行われていますが、第一次世界大戦のイギリスの三枚舌外交が生んだことを無視しています。今現在の状況で、どちらかを安易に批判することは容易ではありますが、最も避けなければなりません。真実を見失ってしまいます。

湾岸戦争では日本が批判され、湯水のごとく日本は金をばら撒きました。しかし、この金はアメリカが吸い上げしまっています。

パパが湾岸戦争で大儲けしたのを息子が真似して、サダム・フセインに襲い掛かりました。独裁者サダムが居なくなり、イラクが不安定化するとISを生み出しました。

それに飽き足らず、欧米は「独裁」を批判し、やがては中東の民主化運動が始まります。そして、今の状況です。

この状況が予測できなかったのか…というと、1960年代にアフリカ大陸で同じ光景が広がっていました。

植民地からの解放、人種差別の撤廃、独裁政権の打倒で幸せな民主世界になったかというとそうではありませんでした。民族対立、宗派対立、部族対立が起き民主世界となるのは未だに達成できていない国もあります。

アラブ世界も同じです。

欧米諸国はアラブ世界を民主的でないとか、独裁だとか、人権弾圧などを挙げて批判します。確かに真っ当な意見ではありますが、アジアの国に対する批判は見られません。

人道問題として捉えることも大切ですが、事の発端を考えると、人道問題だけで難民問題を見るのは妥当性を欠いていると思うのは筆者だけでしょうか。

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