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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/25/20:56

01290651 イージス・アショアは妥当な選択なのか

韓国ネタはちょっと飽きたので、防衛問題ネタです。

また、近日中に韓国ネタを書くことになると思いますが…。

ミリオタさんたちには歓迎されているイージス・アショアですが、配備が妥当なのか、問題はないのか考えると配備に疑問を持ってしまいます。



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   防衛省は2基のイージス・アショア配備計画を進めています。当初、1基あたり約800億円とされていましたが、「陸上配備型イージス・システムの構成品選定結果について」が公表されましたが、搭載レーダーをロッキード社製のレーダーが選定されました。この構成品選定結果では、1基あたり1340億円という1.5倍の数字になりました。教育訓練経費、維持・運用経費を含めるとイージス・アショア2基で4664億円に達することが明らかになりました。



   実はこれは拳銃で言えば、まだ〝弾〟の金額が入っていません。イージス・アショアで使われるSM-3ブロックIIは1発約40億円とされています。



   お金の話をすると、どうしても誤解されやすいですが、イージス・アショアだけでこれだけの予算が必要になれば、当然、他の高額兵器の予算は削られることになります。イージス・アショアを優先させなければ、イージス・アショアが完全に稼働するまで数年かかることも考えられます。



   予算だけではありません。地元の同意が得られるかという重大な問題もあります。 電磁波、地質、地下水源の汚染など不安材料を挙げればきりがありません。なによりも身近に強力な兵器が配備されることに抵抗感を持つ方も少なくないはずです。



   問題はこれだけではありません。米国ではイージス・アショアは海軍が運用を担当していますが日本は陸上自衛隊が担当するというのです。常識的に考えれば、日本も海上自衛隊に担当させるべきです。ノウハウを海上自衛隊にはあり、運用までの初度教育はズブの素人の陸上自衛隊と比べて時間がかかりません。



   イージス・アショア1基あたり要員は200名と防衛省は公表していますが、海上自衛隊から400名を出せる余裕すら無いものと思われます。慢性的な人手不足ですが、人手不足はかなり深刻だと思われます。装備よりも人手を集めるべきなのでは?


  


   思いつく問題点を挙げてみましたが、イージス・アショアが配備され運用するまでに解決しなければならない問題は少なくないのです。ミリオタの皆さん、もっとこういった話題を提供しませんか?




   



   

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