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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :09/04/18:13

03211446 オスプレイを買う前にやるべきこと

新しもの好きな自衛隊。不思議なことに陸海空問わず、新しもの好きです。

こうした新しもの好きが衝動買いしてしまったオスプレイです。


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実はオスプレイを買っている場合ではありません。

日本の保有する攻撃ヘリが自衛隊のレッドデータブックに記載されるトップになっています。

自衛隊はこれ見よがしに、「離島防衛」を高らかに謳い、AH-64Dアパッチが登場します。陸自には13機のAH-64Dしかありません。

当初、62機の調達が予定されていましたが、陸自は何の説明もなく調達を中止しました。お値段が高過ぎたという憶測もありますが、ライセンス生産は価格の高騰を招くのは必然で、最初からわかっていたことです。その上、スペックダウンされたもので米軍との共同作戦はできず、バカ高いものをわざわざ買っていたことになります。

AH-64D13機。実際に部隊で使用されているのは34機程度。これでは、離島防衛どころではありません。

AH-1S89機を調達しましたが、現在は部品不足、整備費の不足で稼働率が落ちているといわれています。稼働率が高いのが自衛隊の自慢ですが、それすらもできなくなっているのです。

自衛隊特有の調達期間が伸びるのもAH-1Sも同様で、富士重工がライセンス生産を始めたのが1982年からで2000年までの間に89機が生産されました。しかし、1984年からは米陸軍はAH-64Dの調達が始まっており、陸自は時代遅れになったAH-1S20年以上にわたり続けていたことになります。

平均価格は約25億円。米陸軍の調達価格の3倍。陸自の調達末期には、数が減り当然単価は約48億円と倍になりました。型落ちした物をわざわざ米陸軍の6倍のカネを出して買っていたことになります。

自衛隊の存在を憲法違反かどうかの論議はされても、自衛隊で使われているカネについての論議は全くされない我が国の国会です。

餅は餅屋と言わんばかりに、観念論だけで国政を論じるという愚かな我が国の真実です。

離島防衛などと声高らかに叫んでいる場合ではないのです。

現実逃避したのか、こんな状況でもオスプレイを買う決断ができた理由が理解できません。それも3600億円もかけて行うのです。

産経新聞のような虚報がまかり通る国ですから、こんなことが起きても不思議ではないのかもしれませんが、これらの無駄遣いは我々の収めた税金が充てられているのです。少しくらい関心を持ってもいいのではないでしょうか。

自衛隊/防衛省/政府の言う離島防衛など画餅です。現実として離島に敵対勢力が本気でやって来たら、自衛隊は何もできないことを我々は知るべきです。

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