元自衛官の憂い The third
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05170935 | 出てきました! |
讀賣新聞によると、熊本地震で陸空が運用する大型ヘリCH47が不具合による緊急点検で8割が飛行できなかったことが明らかになりました。
自衛隊は7~8割という高い稼働率が誇りです。整備員のレベルが高く、定期的なメンテナンスも徹底されているのが、こうした高い稼働率を保ってきました。
緊急点検で全機飛行停止となったことから、かなり緊急度の高いものであったことが想像できます。
それはそれで当然の措置なのは言うまでもありません。ただ、問題なのは任務が増え、人員の慢性的な不足、維持整備費の不足が考えられます。
防衛費の増額が話題になりますが、自衛隊の問題点の現われだと私は考えています。
正面装備は買い揃えますが、後方の装備はあまり興味を示しません。ヘリは正面装備のようですが、陸自にとっては戦車が最優先されますので、ヘリは二の次にされます。
ちなみに、CH47の前に運用されていたV107は、その選定時にCH47が候補に挙がっていましたが、必要機数と予算の関係から格下のV107に決められました。
これが自衛隊のお買い物です。
私が現役時代、64式小銃が個人装備でしたが、海自にはまだトンプソンM1短機関銃が使われており、空自ではM1カービンが使われていました。これが、自衛隊なのです。
地震だからと言ってしまうと語弊がありますが、これが他国からの攻撃だったら…どうなっていたのでしょうか。
代替手段がなかったのか。問題はどこにあるのか。至急、問題を洗い出し解決策を考えないと、これは取り返しのつかないことになります。
部外者として言えることは、人手不足、予算不足が考えられます。法整備も急ぐのもかまいませんが、こうした問題をおざなりにして法整備を急いだことは現場にさらなる負担を強いることになります。そうなれば、当然、人手不足は解消されることはありません。そのツケは国民に回されることになります。
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