元自衛官の憂い The third
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01212023 | 都市伝説 |
陸自第一空挺団による訓練降下始めが行われました。
〝離島防衛〟を想定して作戦を行うと、降下前にはP-3C哨戒機まで飛ばして強調しているようですが、私には理解できずにいます。
自衛隊の掲げる島嶼防衛(離島防衛)は、中国人民解放軍による南西諸島への侵攻から防衛するというのは明白ですが、日本政府・防衛省とも具体的な場所を明らかにはしていません。
近年、南シナ海・東シナ海での中国共産党政府による挑発的な行動から「離島防衛」を掲げたのは当然です。
しかし、メディアでは離島=尖閣諸島という暗黙の了解があるような報道ぶり。
中国政府もまたコンピューターゲームなども提供しており、尖閣諸島が目標であると言わんかのようですが、これはあくまでもプロパガンダであるため、中国人民に日本との領土係争地である「尖閣諸島」を印象付けるためのものです。
尖閣諸島には公的機関はありません。周辺海域を海保巡視船が常時パトロールをしています。遠巻きで海自護衛艦、潜水艦も加えられていることでしょう。
中国共産党が、その気になりさえすれば「占領」は容易であるかのようです。
無人島で武力も持つ集団が存在しないのですが、尖閣諸島を仮に占領するには周辺海域と空域の制海・制空権を確保することが第一になります。
3.82平方キロメートルの小島を占領するのに、かなりの兵力を送らなければなりません。
占領後、送られた部隊のために補給物資を欠かすことはできませんので兵站にも腐心することになります。
このように中国共産党が尖閣諸島を占領するのは絵空事であり、日本のメディアの尖閣諸島奪還はあり得ないことです。
私が中国人民解放軍の作戦担当であれば、宮古島か石垣島を占領し台湾にも触手を伸ばします。
米国との全面戦争も考えられますが、1億程度の犠牲など中国共産党にとっては問題にもならないでしょう。ちょっとした覚悟さえ持てば、中国共産党はいつでも仕掛けてくるでしょう。
自衛隊が掲げる離島防衛は、「奪還」を目指しているようですが、一度奪われた離島を取り戻すのは土台無理です。
水陸両用戦は陸海空の統合運用が必要ですが、計画・動員・移動・戦闘・補給とすべてを綿密に計画されたものでなければなりません。
奪還を阻止しようと待ち構える敵のまん前に、兵力を派遣するのですから、作戦の難易度は極めて高く、素人同然の自衛隊に奪還作戦は無理です。
中国人民解放軍は接近阻止戦略を実施するため、各種の防衛網を構築しています。それらの防衛網をかいくぐり、奪還するというのですから無理どころか夢物語です。
離島防衛の要点は、まず占領されないことです。
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