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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/02:43

10151421 Why japanese people?

陸自中央観閲式に米海兵隊のオスプレイが参加することが決まったそうです。UH-60「ブラックホーク」、「ストライカー」装甲車まで参加するようですが、参加する「理由」が筆者にはわかりません。

これまで、日米安保改定50周年記念で、在日米陸軍のUH-60F-16が参加したことはありますが、中央観閲式は航空観閲式、観艦式とは次元の違うものであり、軽々に同盟国とはいえ外国軍を参加させるのは承服できるものではありません。


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不思議なことですが、自衛隊と米軍の「共同運用」という言葉が使われることがあります。有事となった場合、同盟軍として共同行動をとることは納得できますが、平時から同盟に媚びるようなマネはやめてほしいものです。

自衛隊は軍隊ではないとは、かつての自民党のお歴々が考え出した屁理屈です。

軍隊は、「侵略または防衛を遂行する権限と能力を持ち、軍事力及び警察力の執行機関」であり「主権国家の象徴」なのです。

ですから、国際法でその立場が明確にされています。

平時から共同運用などと、どっちがどう指揮権を持つのか等、明確な取り決めが行われているのか国民に説明されなければなりません。理由は簡単です、我々の税金で賄われているわけですから、説明は充分に果たされなければなりません。

米韓連合司令部が、朝鮮半島に存在し大韓民国と米軍の統合・指揮する機関が存在しますが、朝鮮半島は準戦時下にあり事情は日本とは違います。

陸海空がそれぞれ互いに主張し合い、統合運用はおぼつかないものがあります。テストケースとしては存在しますが、現実的に機動運用できるのかというとかなり難しいものがあるでしょう。

予算不足だけでなく、官僚主義的な思考が邪魔をし、国家の象徴たる組織が自国の法律に縛られ過ぎているという現状があります。

しかし、実際に日米共同運用が可能かというと、かなりハードルが高いものがあります。

自衛隊には米軍ほど精密誘導兵器がありません。米軍は精密誘導兵器による火力支援を重視していますが、自衛隊には残念ですがありません。

予算の潤沢な米軍ですら、精密誘導兵器でさえ誤爆が起き、敵味方識別装置が充実していてもなお同士討ちが起こっています。そう考えた場合、自衛隊は米軍と共同して作戦を遂行できる相手ではないのです。

自衛隊高級幹部と制服組の偉い人たちは、米国製の武器を揃えて忠誠を誓っているかのような錯覚をしていますが、正面装備だけを米国製にしても、細かい部分まで手が届かず、自衛隊は米軍にとって他の後進友好国と変わりがありません。

しかし、脅かせば何でも買う国ですから、有っても無くてもどうでもいいAAV7やオスプレイ、グローバルホークなど買うと勇んでいますが、表立って「お前らとは一緒に行動できない」と言わず、巧妙に仕掛けられた罠にはまっているようなものです。

ましてや外征軍である米軍と本土決戦のための自衛隊では、戦い方が違い過ぎます。

国内を戦場とするはずの自衛隊に精密誘導兵器が少ないのは、考えられないことです。筆者は総火演を否定的に見ていますが、あのドンパチが国内で行われるわけですが、その自衛隊に精密誘導兵器がほとんどないというのは有事には悲惨な光景が広がることとになります。

日米同盟の深化などと持て囃していますが、そもそも同じ土俵に立てない相手と、友好関係をアピールしたところで何の得もありません。それを看過する日本国民もまたよくわかりません。Why japanese people? 

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