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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/26/09:52

04101648 最悪


このような言葉は使いたくないが、今の日本政府のコロナ対応は「最悪」という言葉に尽きる。

そもそもの不幸は、安倍晋三という男が首相であったこと。

威勢は良いが、中身が全く伴っていない。威勢が良ければ、愛国者という万国共通の錯誤が生んでしまった不幸であろう。

さらに、政治状況、首相の個人的心情、個性、専門家の知見、首相との人間関係などが首相の判断に大きな影響を及ぼす。

懸命な指導者であれば、下から上がってくる提言などに耳を傾けるが、威勢の良い指導者は傾ける耳など持ってはいない。

東日本大震災での復興に国の関わり方に注目していた。

注目していた理由は、国がどうリーダーシップを発揮し復興に立ち向かうかを見ていた。

自然災害だけでなく、日本は将来必ず、再び立ち上がるための実力が試されることが想像できたからだ。

民主党は震災・原発事故対応の杜撰さを指摘され、政権の座を去ることになるが、やがては瓦解してしまった。

民主党を批判した自民党であるが、今回の新型コロナウイルス対応では完全に自民党の実力が可視化されてしまった。

個人的に安倍晋三氏を支持していなかった。支持していないと言うよりは、批判的な立場をとっていた。

なぜなら、彼の威勢の良さは偽りの姿で、支持集めが目的であったことが見えていたからだ。

万国共通であるが、威勢が良いとなぜか国民には愛国者に映ってしまう。

私の尺度で、彼は愛国者でなかったし、威勢の良い人間ではなかった。

その証拠に、彼はアベノマスクで支持が一気に低下すると、持病の話が出回るようになり、この時点で私は首相の座を投げ出すことが透けて見えていた。

重病かもしれないが、真の愛国者であるならば、政権トップの座を投げ出すことはなかったはずだ。

マスク配布でわかるように、前例のない事態への対応で実力が見えてしまう。

真の愛国者であれば、挙国一致内閣を作り、一致団結して事に当たるのは言うまでもない当然の姿である。

野党も野党で、コロナを利用して政争の具にいている。

彼らも真に国民の今・将来を憂えるのであれば、やるべきことは、自民党政権の対応を批判するばかりではないはずである。

今回のコロナ対応がなぜこうなったのか。

理由は簡単である。

戦後の左翼伸長で、軍事に興味を持たない、否定することが平和に繋がると左翼が国民に吹き込んだ結果である。

そして、そうした環境の上にあぐらをかいて政権の座に就いていた右派政党が、今回の結果を生んだものである。

軍事の基本は危機管理である。

最悪の事態を常に想定し、その対策を考える。強迫神経症に近い精神状態が要求される。

そうした思考すら否定された結果が、今のコロナ対応である。


能力があれば、そこそこの対応はできるが、何らかの結果を出す対応はできないのは社会人であれば理解できると思う。

今回の新型コロナウイルス・パンデミックは、「過去に(経験したことが)なかったこと」「複雑な状況」「専門家の不在」などが、的確な対応ができない理由である。

感染拡大から一年、自粛→感染(陽生)者減→自粛緩和→感染者増を繰り返してきた。都内にまん延防止等重点措置(以下、「まん延防止措置」)を適用させるというが、これまた〝自粛〟の名前を変えただけでしかない。

つまり、また同じことを繰り返すということになるのは目に見えている。

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12170823 日本の防衛戦略

イージス・アショアの白紙撤回で「敵地攻撃能力」保有検討がなされるようですが、個人的な感想としては〝時代遅れ〟であり、反対する政党は真剣に〝日本(国民の生命・財産)を守る〟覚悟があるのか疑問を感じます。
敵(北朝鮮、中国も含め)は、腰のホルスターに拳銃を入れています。そして、いつでも発射できる状態で日本を睨んでいます。対するは、発射されなければ撃ち返せない身の上。それも、相手と同じ威力の物しか撃てないという長患いを持つ身。連射できる銃弾、砲弾は使えないときています。
つまり、日本はミサイルを発射されたら、現段階ではミサイルが日本に向けて発射された後、これを撃墜するしかないのです。それも、どの段階で撃墜できるかさえ決まっていません。撃墜に成功すれば良いですが、失敗したら私たちの頭上にミサイルが降ってきます。1発だけなら生き残れる可能性も上がりますが、核弾頭であれば1発で全てが終わりますし、通常弾頭でも飽和攻撃されたら最期です。

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09060928 台風

猛烈な台風が接近しています。
 
瞬間最大風速50mを超える風だと、これは〝スーパー台風〟だと認識してください。
 
短期間のサバイバルでは、安全な場所を確保することが第一条件です。乳幼児を除き、健康であれば人間は3日間は飲まず食わずで生存が可能とされています。ですから、台風などの災害時は安全な場所を確保することが重要なサバイバルの条件です。
 
地球温暖化の影響で、日本は亜熱帯地方となっています。これまでに経験したことがない大雨、そして猛烈な勢力の台風が証拠です。
 
災害時、生き残るためには知識だけでは、的確な行動はできません。
 
知識とは
①経験または教育を通して得られた専門的技能。
②特定分野もしくは一般に知られていること。
③事実または状況を経験することで得られた認識
 
つまり、温帯気候だった日本が亜熱帯気候に変わり、私たちが経験したことがない状況がまさに今なのです。
 
地震は予期しない場所・時間で私たちに襲いかかりますが、台風は別です。事前に進路予測がなされ、勢力も推測されて情報が伝達されます。
 
台風が近づいてきたら、どのような準備をしておけば自分の命が守れるのか検討する猶予があります。
 
災害時、知識だけではうまく行動することはできません。知識は経験に基づくものもあり、これまでに経験したことがない災害に見舞われた場合、的確な行動は難しくなります。
 
生き残る本能に頼らざるを得ません。周囲の変化に気付き、とにかく行動することです。
 
自分の住まいが、河川に近い、急傾斜地、扇状地なのか知ること。そして、それらが揃った場合、何が起きるのか想像する。
 
防災マップなども参考になります。時間に余裕があれば、住まいが地山なのか盛り土された土地なのか等々知ることも重要です。住まいがどのような要素を持った土地にあるのか、それを知れば危険予知が可能です。
 
今はただ災害が起きないことだけを願うだけです。

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09021038 敵前逃亡

〝敵前逃亡〟というと「銃殺」がイメージされ無我、実際に敵前逃亡して銃殺されるのは非民主主義国家の軍隊のみです。
第二次世界大戦のスターリングラード攻防戦では、激戦の最前線では逃げるソ連兵を射殺する専任部隊があったそうです。
民主主義国家の軍隊では、軍法会議にかけられ懲役刑が科せられ再教育を受けるのがほとんどです。
自衛隊では、自衛隊法第122条により、7年以下の懲役または禁固となっています。

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08062152 広島原爆の日

75年前の8月6日、人類史上初の核攻撃が行われました。
 
ならない事実です。
 
私はアメリカを非難するのではなく、核兵器を非戦闘員を標的に使用した(戦略爆撃)という事実は世界の歴史に刻まれるよう日本人は努力を惜しんではならないと考えます。
 
非戦闘員は攻撃対象にはなりません。大量殺戮を目的とした核攻撃という事実は、如何にアメリカが真珠湾攻撃への報復と謳おうとも認められるものではありません。
 
更に、命令発出の手続きを資料から推測すると、当時のトルーマン大統領が承認していなかったようです。しかし、日本本土無差別爆撃「トワイライト作戦」は大統領が承認しており、原爆投下がその延長線上にあると考えれば、トルーマン大統領が原爆投下を承認していない=トルーマン大統領に罪はないということにはなりません。
 
広島への原爆投下命令は、原爆製造計画(マンハッタン計画)責任者レスリー・グローブス(当時、少将)が投下命令書を起案。陸軍参謀総長(代理)からスパーツ陸軍戦略航空軍司令官に実行命令が出されました。原爆投下が対日軍事作戦の一環と解釈すれば、大統領の承認を求める必要はありません。日本への無差別爆撃は「トワイライト作戦」ですでに大統領は承認済みなのですから。
 
事実として原爆投下作戦はトルーマン大統領は知らなかったのかもしれません。しかし、日本への無差別爆撃を承認していた以上、日本国民にどのような禍がふりかかるかはトルーマン大統領は想像に難くないはずでした。

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