軍事的色眼鏡で見る世界
軍人は究極の合理主義者です。
合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。
軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。
家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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中国軍機に対する空自のスクランブル回数が極端に増えています。
これは、中国空軍の示威活動の一つであり、より大きな計画(後述)を達成もしくは、計画が存在すると空自(自衛隊・日本政府)に対し信じ込ませるのが目的です。
それは、尖閣諸島を誰が支配下に置いているかアピールしているものと私は考えています。いわゆる、〝三戦〟の一環です。
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日露戦争時、アメリカは日本の味方でした。
背景には中国市場がロシアによって独占される懸念があったからです。ロシアが武力侵攻し中国市場を手に入れ独占されるだけでなく、利益を得たロシアが更に強大な国家になり得る可能性もあったためです。
米英が中心となり、「清国主権」「門戸開放」を唱えロシアを牽制しました。ロシアとの直接対決は避け、日本に一縷の期待をして日本側に立ったのです。
太平洋戦争の原因の一つは、中国市場を独占する日本に対し敵対したアメリカというものがあります。当然、世界大戦となったわけですから、中国市場だけの問題が戦争の引金となったわけではありません。
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日韓関係が悪化の一途をたどっています。筆者は今回の日本政府の対応を高く評価しますが、これまで「未来」という言葉を使い問題をうやむやにしてきた日本政府の責任は大きく、態度を明確にしたのは遅きに失した感は拭いきれません。チンピラ相手に、これまで甘い汁を吸わせるだけ吸わせてきたのですから、居直るくらいは予想できました。韓国側が得意の責任転嫁がどこまで功を奏するのか、懸念されるところです。
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イラン核合意から離脱したアメリカ。一気にイランとの関係が緊張状態となっています。どこぞの間抜けな首相が、したり顔でイランを訪れてメッセンジャーボーイをやりましたが、文在寅同様なんの成果も挙げられずに終わりました。
トランプ大統領が合意離脱を表明すると、これを支持したのはイスラエルとサウジアラビアだけでした。この二国、イランとは犬猿の仲。というより、敵対関係にあり小競り合いを繰り返してきました。
イラン核合意に参加したイギリス、フランス、ドイツ、中国、ロシアはいずれも合意離脱に反対し非難しています。なぜ、アメリカの離脱に非難するのか。簡単なことです、イランは核合意を遵守しているからです。トランプは世界のチンピラです。オバマ大統領までは世界の警察官だったアメリカですが、今やアメリカ(トランプ大統領)は世界のチンピラです。あっちを脅し、こっちには因縁をつける。むしり取れるものは何でもむしり取る。
トランプ大統領の合意離脱表明を受け、IAEA(国際原子力機関)の天野事務局長は「現時点では、イランは核開発に関する合意を遵守している」とのコメントを発表しました。
したり顔で出かけた首相殿、実は因縁つけた方(トランプ大統領)を説得し事を荒立てないようにイランに出かけたのではなく、因縁をつけられたイランに行って「トランプ様はお怒りです」なんて言ったところで、イランが“ハイ、そうですか”で済ませますか?
歴史的にもイギリス・アメリカに搾取され続け、国を破壊されたイランにとって、アメリカ(大統領)が因縁をつけてきたとなれば受けて立つのはごく当たり前のことです。トランプさんの顔色を伺い、ご機嫌取りしている首相とは大違いです。
天野事務局長のコメントは続きがあります。「イランは核合意により、世界でも最も強力な監視体制下に置かれている」と語り、トランプ大統領が因縁をつけていると暗に示しました。
合意を守ってきたイランとの関係を、なぜトランプ大統領は壊すのでしょうか。
トランプ大統領は、合意はイランの①核開発計画を期限付きでしか制限していないこと。②弾道ミサイル開発を制止していないこと。③核合意後、中東全体にイランが武器などを売りさばき1000億ドルの収入を得たこと。以上のことを合意離脱の理由と説明しました。
9.11テロ後、アメリカはアフガニスタンで戦争を始め、02年には「イラクに大量破壊兵器がある!」と言い出し、イラクを完全に崩壊させました。イラクがどのような政治体制下にあったとしても、これは許されることではありません。後々になって、イラクを叩き潰した結果を招いた「大量破壊兵器ネタ」は間違いだった(嘘だった)ことをアメリカは認めています。ガセネタで一つの国を崩壊させてしまうのですから、良識を疑ってしまいます。
実はアメリカ では当時、アメリカ産の原油は2010年代後半には枯渇すると言われていました。つまり、アメリカは喉から手が出るほど石油が欲しかったのです。 石油欲しさに戦争しちゃうなんて、『陰謀論』扱いされると思いますが、前FRB(米連邦準備制度理事会)議長のグリーンスパンさんが回顧録で、暴露しています。石油だけで戦争を始めたわけではありませんが、理由の一つとして石油があったのは事実です。
イランもまた石油資源大国です。子ブッシュはイラクの次にイランを狙っていましたが、イラク情勢が安定せず完全に泥沼化した上に、新たなテロ組織まで生み出してしまい二進も三進も行かない状態になりイラン攻撃を諦めました。
アメリカにシェール革命が起きると、 状況が一変します。オバマ大統領時代は、中東がどうなろうと関心を持たなくなりました。そのため、アメリカとイスラエルの関係がギクシャクします。安倍さんも戦闘機などのアメリカ製兵器の爆買いなどしないで、アメリカからガスや原油を輸入すればトランプ大統領も何も言わないと思うのですが、外交・政治の理由なのだと思います。
イスラエルとの関係がギクシャクしているところに、イラン核合意が決まりイスラエルとサウジアラビアは怒り心頭となります。アメリカは“資源があるから中東はどうでも良い”とイスラエルとサウジアラビアには映ったのだと思われます。
差別主義者のトランプ大統領ですが、実は親ユダヤ(イスラエル)派なのです。イスラエルのネタニヤフ首相とは昵懇の仲。娘のイヴァンカさんのご主人はユダヤ人で、結婚時にイヴァンカさんはユダヤ教に改宗しています。となれば、親ユダヤになるのも当然です。在イスラエル大使館をエルサレムに移転したのも、イラン核合意からの離脱したのも全てがイスラエルへの配慮だと見て間違いありません。イランと開戦寸前だったとの報道もありますが、自分の好みのためには世界を戦争に巻き込んでも平気というのは大統領ではなく人としてどうかというものです。ゴマスリで国賓扱いして、私たちはのん気に手を振っている場合ではなかったのです。独裁者に手を振った皆さん、自分を許せますか?
ちなみに、ペルシャ湾はアメリカの輸出入のルート(シーレーン)ではありません。ペルシャ湾で戦いが起きても、アメリカには全く影響はないのです。ペルシャ湾を使いエネルギーを輸入する日本は、ペルシャ湾で戦いが起きれば国家存亡の危機に直面します。
アメリカがイランと開戦すれば、アメリカは日本に参戦をも求めてくるのは明らかです。なにせ、安倍さんはアメリカ側に立ったメッセンジャーボーイをやらかしていますので、ここで断ることなどできないでしょう。トランプ大統領のご機嫌を損ねたくはないでしょうし。
こんなことで良いのでしょうか?
国益は国によって全く別物です。メッセンジャーボーイを気取って、ノコノコ出かけて行き、成果が上がれば衆参同日選挙を目論んでいたのでしょう。『私の外交の成果です!』と言えますので。しかし、成果が出ず帰国した安倍さんはアピールできるネタが無くなり同日選挙は回避しました。
それよりも何よりも、日本はこの時点でアメリカ側に立ってしまっています。日本のアメリカへのゴマスリ外交をさらしてしまっただけでなく、戦争ということにでもなれば、何もできなかったばかりか、世界から戦争を誘導した責任を問われます。
野党の皆さん、現実を国民に示してください。安倍さんは能力も無いのに、上手く立ち回っているだけだと。トランプ大統領は、近代以降最も危険な大統領だと言ってください。戦争を回避できないまでも、世界から尊敬される国になれるチャンスは残されています。
でも…再選を目指すと口にしたトランプ大統領は、イランとの戦争は避けるでしょう。ギリギリまで行ったように見せて、〝私の決断で戦争を回避した〟とふれ回り再選へのアピール材料にすることでしょう。しかし、それはイランがどこまで我慢してくれるかという危険な賭けです。
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トランプ大統領への厚遇ぶりは、見ているこっちが恥ずかしくなってきました。選挙の集票のネタにしたかったのでしょうが、「アメリカとイランの緊張緩和に日本が努力する」とトランプ大統領に言っちゃったようですが、これってとんでもない安倍さんの勘違いではないでしょうか。
トランプさんとの蜜月はかまいませんが、スタートからコケるのをわかった上でアメリカとイランの緊張緩和など口にするべきではなかったと言えます。イランに不興を買うより、国際社会からの信用まで失墜するようなことになりかねません。
イラン危機は、そもそもアメリカのトランプ大統領が拳を振り上げたのが始まりです。イランが脅威であると強調し、ペルシャ湾方面に空母打撃群や戦略爆撃機を送り、イランはこれに対抗して弾道ミサイルを配備するなどアメリカと真っ向からぶつかる形で推移してきました。
イランはアメリカと同盟関係にあるサウジアラビアの船舶への攻撃なども行い、これはイランに近いイエメンなどが攻撃しているようです。
日本は2016年で中東からの原油・天然ガスの輸入量は87%を超えています。イランからはこのうちの7%を占めており、アメリカはイランに対する制裁を強めるために、日本にも輸入を規制すると打ち出しました。日本はイランに代わる輸入先を探さなければならない事態となっています。実際に日本は困っているのですから、日本がアメリカ・イランの関係改善に前向きになるのは当然ではあります。
関係改善の役を担うのは国際社会で必要な立場ではありますが、拳を振り上げたのはトランプ大統領ですから、まずはトランプ大統領にクギを刺すのが第一歩ではないでしょうか。
トランプ大統領は一昨年、2015年にアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、中国と交わした核合意を「根本的に欠陥がある」と、一方的に離脱を宣言しました。どうやらトランプ大統領は、平和利用目的の低濃縮ウラン製造をイランに認め、弾道ミサイルも規制されていないことへの不満が発端だと見られています。
うがった見方では、トランプ大統領最大の支援者であるユダヤ系の大富豪がイランと敵対するイスラエルへの後援のためにトランプ大統領がイラン制裁に舵を切らせたともいわれています。
低濃縮ウラン製造は、ウラン全体を網羅した制裁(禁止)となれば反米感情が悪化するのは目に見えており、それを避けるために「核兵器開発禁止」に特化して成立したのがイラン核合意でした。
安倍さんが本気でアメリカ・イランの緊張緩和に尽力するのであれば、まずは先に拳を振り上げたトランプ大統領にクギを刺し、そこから始めるのが常識だと思うのは私だけでしょうか。アメリカ側から譲歩を引き出せなくとも、自制を求めた事実ができ、次の段階でイラン説得に乗り出すというのが極々常識的なことでしょう。
それをやらずに、ただ単に言葉だけを口にするのは、イランからの信用が得られず、スタートから大コケするのは目に見えています。アメリカの譲歩も引き出せず、イランに一方的に譲歩を求めるのは説得ではなく、トラブルメーカーのトランプ大統領のメッセンジャーでしかありません。
北朝鮮のメッセンジャーを気取り大コケした大統領がいますが、完全に同じ道を歩むことになります。
世界常識でいえば、イランが核合意に従ってきたのはIAEA(世界原子力機関)が認めており、イランはアメリカから〝因縁をつけられた〟と思っていることでしょう。自国に因縁をつけられたのですから、イランは自国防衛のために〝戦争〟という選択をする可能性もゼロではありません。アメリカ・イランの関係改善は戦争を防ぐことも含まれているのです。それを安請け合いしてしまったのは、安倍さんの勘違いではないでしょうか。
まさかとは思いますが、「外交に強い安倍」を演出するために、つまり選挙対策のためにアメリカ・イランの関係改善に動くと言い出したのではないでしょうか。成果を考える必要などありません。その場に行ったという事実があれば良いのですから。イランがどう動くかはイラン任せで良いわけです。成果は二の次。だとすると、やはり選挙対策と見えてしまうのは私だけでしょうか。
現実的な話をすれば、トランプ大統領にしても拳を振り上げてはみたものの、アメリカ・イランの全面衝突(戦争)は北朝鮮と同じく無理です。トランプ大統領は、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いといった発想でイランに圧力をかけるのであれば、解決策どころか打開策すらありません。
トランプ大統領はただのトラブルメーカーです。自分でイランとの関係に火をつけて、消せなくなっているトランプ大統領に手を貸すという発想自体、大きな間違いです。
日本政府はイランとのパイプがあるかのようなことをしきりに訴えていますが、イランはアメリカ寄りの仲介者にそう簡単に従うでしょうか。それを敢えて実行するというのであれば、国際社会で信用失墜に繋がることも考えられます。安倍さんの暴走とは言いすぎでしょうが、それに近い状況に陥るのは目に見えています。
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