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元自衛官の憂い The third

軍事的色眼鏡で見る世界 軍人は究極の合理主義者です。 合理主義者であるが上に、「人道」を忘れたり、犠牲にしたりすることがあります。 軍人は行動は計画的、本心を隠す、混雑する場所を避ける、計画的な金銭感覚、意志が固い、職場での信頼を得やすい、そして最後に家庭では扱いがぞんざいにされるです。 家庭ではぞんざいに扱われながらも、軍事的色眼鏡で見てしまう元自衛官の雑感などを書いていきます。
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  • :07/28/01:32

05100134 まさか…

北朝鮮の恫喝が再開しました。
米朝合意が成立しなかったものの、金正恩はアメリカによる武力制裁は無いとの読みがあるのでしょう。韓国は目先の支持率に目がくらみ対症療法すら出来ない有様。日本ももしかしたら、同じ状態なのかもしれません。まさかの展開です。
私が不思議に思ったのは、北朝鮮が発射したミサイルの数も飛行ルートも、日本政府は把握していないということです。「2、3発」「日本の領域や排他的経済水域への飛来は確認されておらず、現時点でわが国の安全保障に直ちに影響を与えるような事態は確認されていない」と発表。これは、完全にミサイルを見落としていたということです。
現実的に少ない弾道ミサイル対処可能なイージス艦が少なく、常時日本海に展開するのは現場に大きな負担となります。だからといって、監視態勢をゆるめて良いことにはなりません。トランプ大統領のご機嫌うかがいでF–35を爆買いする前に、本当にやるべき防衛装備品の選択があるはずです。自衛隊は新しいものを揃えたがる傾向が強く、国防方針に沿った身の丈に合った装備品を揃えるべきですが、浪費癖を直すチャンスです。
韓国の仲介で米朝首脳会談が実現し、監視態勢がゆるめられたことは理解できます。しかし、ベトナムでの合意は無く次の金正恩のリアクションに注意を払っておくべきなのはまぎれもない事実です。対応できていない、こんな事は許されるものではありません。
このような事案が起きると、核武装などとタカ派の保守層が言い出しますが、核開発する時間の猶予などあるはずもなく、タカ派保守の理想論でしかありません。いつ襲われるのかわからないのに、「これから武術を修得します」では、国を守る意識すら無いのがバレバレです。残念ながら安倍さんも同じです。「自衛隊を憲法に明記する」と息巻いていますが、そんなことよりもいつでも殴られたら殴り返せるようにすべきでしょう。野党やメディア、反安倍派に興奮せず、ごく当たり前のことができる国にすべきです。
私には文在寅も安倍晋三も同じ穴のムジナにしか見えません。文在寅は南北宥和のために北朝鮮に媚び、安倍さんは会談実現に向けてミサイル発射に抗議しません。金正恩の顔色をうかがっているのは、日韓首脳ともに共通しています。これでは、金正恩の思うツボです。金正恩の方が政治的・外交的にも上手です。
皆さんに気付いて欲しいのは、無関心だからといって国防問題をないがしろにしていると、ふと気付いたら核爆弾で死んでいたなんてことも現実になる日が来るということです。無関心が平和を招くのではなく、無関心が悲劇的未来を招くのです。

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05090514 日朝会談?

安倍さんの本気度を疑いたくなります。圧力一辺倒でここまで来て、国会で「(中略)次は私自身が金正恩労働党委員長と向き合わなければならないという決意をしている(中略)」と答弁しました。でも、圧力一辺倒で来た安倍さんが対話を求めても、金正恩は反応するのでしょうか?
 
外交に強いように見える安倍さんですが、長期政権となったために各国の首脳と顔馴染みになっただけです。
 
覚えていらっしゃるでしょうか?   安倍さんが、365日で体調を理由に辞職した時のことを。いろいろ言われていました。「空気が読めない」なんて言われてもいました。国会答弁ですぐに感情的になり、要領を得ない説明で批判されていました。
 
そんな人が5年経って、世界の首脳と渡り合える存在になったなんて誰が信じますか?   安倍さんの支持者は、帰って来たらウルトラマンになっていたなんて信じ込んでいるのでしょうが、そう簡単に起こる奇跡ではありません。
 
支持者ではないので冷めた目で見ているせいか、安倍さんが唯一誇れるのは表向きだけは〝強気〟の外交です。アベノミクスとやらは成功しましたか?   株価が上がって国民は恩恵を受けましたか?   
 
アメリカのトランプ大統領と〝シンゾウ〟〝ドナルド〟と呼び合う仲だそうですが、そうりゃそうです。F–35をイギリス海空軍以上に買い込むお得意様なわけですから、シンゾウ・ドナルド関係にもなれるわけです。トランプ大統領は商売人ですから、心得ているはずです。その証拠に、アメリカは「自国第一主義」でロシア、中国、EU、イランなどと摩擦を起こしており、イランとはかなり危険な状態になっています。もしかしたらイランとの戦争もあり得ます。お得意様であり、外交問題でトランプ大統領の耳が痛い話をしないのですから、トランプ大統領も「いい奴だ」と言うわけです。
 
安倍さんのごまかし外交の典型はロシアのプーチン大統領との会談でハッキリしました。安倍さんは得意のファーストネームで「私とウラジミールの間で北方領土問題を解決し、日露平和友好条約を締結する」と息巻いていましたが、一方のウラジミールはというと…「安倍首相」と呼ぶ始末。
 
一部では経済協力だけ、つまりカネだけ搾り取られて北方領土問題とはかけ離れているとの指摘もありますが、どうせやるならパイプラインを日露間で作り輸入するくらいのことをして欲しいものです。ロシアの人たちは親日で、少ないですけど訪日客もロシアからあります。パイプラインを作り、定期船を就航させ、次に航空機とロシアと道場を徐々に拡げればいいだけです。
 
ロシアはヨーロッパ方面に目が行っていますが、シベリア・極東地域の開発に中国を絡ませたくないというのが本音でしょう。中国と協力しようものなら、カネは出すが仕事は中国がやる!といった図式で、中国人が大挙して乗り込んできて、現地には一切カネが落ちない開発されたといった詐欺のような経済協力関係になるのは目に見えています。もともと、シベリア・極東地域はロシア人の人口は少ないのですから、チャイナタウン化するのは明白です。でも、成果が出せない理由を安倍さんは考えるべきです。
 
日本の外交を見れば、安倍さんの主張の無さがわかります。アメリカ、ロシアと見てきましたが、今度は中国に媚びています。対中軍備を拡張しておきながら、アメリカと中国の経済戦争につけ込み、中国に媚びる姿は醜悪としか言えません。韓国に対しても、日本から積極的にアクションを起こすことをしません。病気の対症療法のような手法ばかりです。それでいて、皇室を利用して外交利用するという狡っからさ。5月にトランプ大統領を国賓として招待するとは、天皇陛下は即位の饗宴の儀を済ませておらず、我々ではお披露目されていないのにトランプ大統領を招待するとは、我々の常識では考えられないことです。
 
嘘とでまかせばかりの安倍外交で、北朝鮮と向き合ったところで何が得られるというのでしょうか?   もしかしたら…金正恩に断られるのを前提に、「私はこれだけやったのに」と選挙用のアピールに使う腹ではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 

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04290819 平成の出来事

平成は日本に戦争の無い時代でした。表面上は「平和」を享受した時代ですが、国の防衛面から平成という時代は激動の時代であり、日本にとって転換点となった時代でした。
 
平成3年1月17日アメリカを中心とした多国籍軍によイラク空爆と巡航ミサイルによる攻撃が始まりました。クウェートに侵攻したイラクへの攻撃でしたが、イラク軍によるクウェート侵攻は前年の8月で、一時は戦争の危機が叫ばれていましたが、侵攻から約4ヶ月後の攻撃はまさに奇襲作戦でした。開戦時、CNNの中継が世界中に配信され現代戦の恐怖が見せつけられました。
 
湾岸戦争は日本に戦場に立つようにアメリカが求めた初の戦争であり、アメリカの要求と戦後のクウェートなどの反応が、日本の政治家にトラウマを植え付けることになりました。
 
日本は中東諸国から大量の原油を輸入しています。アメリカ政府はこれを理由に戦費負担と共同行動を求めてきました。日本政府は当初、軍需物資の輸送を予定し、民間海運会社に輸送を依頼しましたが、海運組合がこれを拒否します。海路がダメならと、空路で日本政府が雇用する外国人医師、看護師等を近隣国に派遣しようとしますが、今度は輸送を依頼された日本航空労組がこれを拒絶します。政府はアメリカのエバーグリーン航空のチャーター便で対応しました。
 
慌てた政府は「国連平和協力法案」を提出しますが、社会党と自民党ハト派が反対し廃案になってしまいます。平和ニッポン万歳!です。
 
一方で、日本の歪んだ平和観も明らかになります。左翼作家などを中心とした文化人が、多国籍軍によるイラク攻撃を開始前からデモで反対を表明していました。やった者勝ちを認めろとでも言うかのような平和思考です。当時、今では動静が伝えられませんが、長野県知事も務めた田中康夫もその一人でした。
 
日本政府は多国籍軍に10億ドルの資金拠出を決定。翌月にも10億ドルを追加拠出。周辺国に20億ドルの経済援助。開戦後は多国籍軍に90億ドルの資金提供を決め、合計で130億ドル。さらに、為替相場変動分として5億ドルを追加しました。しかし、アメリカや多国籍軍参加のヨーロッパ諸国から〝カネだけ出す〟日本政府に非難が集中します。当時、ドイツも日本と同じ対応資金提供だけでしたが非難はされませんでした。アングロサクソンの悪弊です。異人種排除と同じです。日本政府に衝撃が走ったのは、戦後になってクウェートの感謝広告にドイツが挙げられていましたが、日本の国名はありませんでした。さらに、クウェートの感謝決議、ワシントンポスト紙の感謝広告でも日本の国名は無かったのです。
 
後に国会で明らかにされますが、日本が拠出した約1兆2000億円の内、ほとんどがアメリカの手に渡っていたのです。アメリカがせしめた金額は1兆700億円以上と言われています。
 
面白いのは同盟国を名乗るタカリ屋アメリカを追及するのではなく、保守層(自民党内・外務省・文化人)から〝人的貢献をしなければ世界から非難される〟という声が上がったことです。マトモな神経をしていれば、タカリ屋を追及した後にしかるべき回答を待ち、その上で人的貢献を思考するはずです。
 
日本政府は自衛隊の任務拡大に踏み出します。戦場に自衛隊員を立たせることを決断した瞬間です。安保法案に反対した日本共産党は「戦争ができる国」になると騒いでいましたが、実はこの時がまさに戦争ができる国になろうとした瞬間だったのです。ちゃんと勉強しろ!
 
国連平和維持活動(PKO)参加を可能とするPKO協力法が国会で論議された時、当時の中山太郎
外相は、感謝広告に日本の国名が無かったことを引き合いに出し、「人命をかけてまで平和のために貢献することが国際社会から敬意と尊敬を集める」と答弁しました。人命とは自衛隊員の命であることは言うまでもありません。これで明らかなように、この時点で日本政府は自衛隊員を戦場に立たせることを決意したのです。
 
個人的には世界に貢献するために、日本の若者たちの血が流れることは必要悪だと考えます。しかし、私が懸念するのは自分たちの政治力・外交能力の欠如で、その尻拭いに自衛隊員の命を使うというのは大きな間違いです。
 
令和が始まると、いの一番に国賓としてアメリカのトランプ大統領を迎えることは、湾岸戦争後の政治家と同じで、自分の能力の無さをご機嫌とりに使おうなどという腹づもりなのではないでしょうか。私は安倍さんは信用できないので、どうしても疑ってしまうのですが、今一度考え直さないと私たちは大きな代償を支払わなければならなくなります。

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04021437 令和?

私の目には白々しいとしか映りませんでした。



「令和」時代が逆戻りしたかのような音の響き。歴史小説でも読んでいるようです。



私の目に白々しいと映ったのは安倍晋三首相です。一年以上前になりますが、退位のご意向を示された陛下に安倍首相はどんな態度で接したか。覚えていらっしゃいますか?



2016年8月に陛下は御退位の意向を私たちに明かされました。陛下の御学友である明石氏が官邸を訪れた際、杉田官房副長官が対応し、『制度化は難しい』と一蹴されたと伝えられています。これは、国民の象徴である陛下のご意向を足蹴にするのは、安倍首相の本音は国民のことなど頭の中には無いと言っても過言ではありません。



麻生太郎氏は学習院人脈を使って明石氏に、『法案は有識者会議の答申を待って国会に提出する。これ以上の発言はお控えいただきたい』と伝えられたそうです。



何ということでしょう。ご高齢になり、象徴天皇のお務めを果たせないと陛下自らが語られたのに、『発言をお控えいただきたい』とは婉曲に陛下にも言っているのと同じです。陛下に〝圧力〟とは、前代未聞の行動に出たのです。




そんな官邸を揺るがす「事件」が起きたのは12月1日のこと。新聞各紙が、明石氏が今年の夏に天皇から退位について相談を受けたことを報じたのだ。明石氏が言う。



有識者会議は「恒久法化するのは難しい」との答申が出されたますが、高齢化社会とはいえ80歳を超えられた陛下に〝仕事を続けろ!〟と言っているようなものです。報道では、安倍首相は『特措法を陛下が受け入れるように』と内閣の意思統一を図っていたそうです。



安倍首相は女性の地位向上を口にはしますが、どうした訳か女性・女系天皇の誕生には否定的です。これは大きな矛盾です。つまり、安倍首相は女性のことなど実は考えてはいないのではないでしょうか。嘘つきです。



私には嘘つきがしたり顔でセンスの無い新元号を発表しているとしか見えません。

 

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02241912 ポチ

あまりにも先鋭で気にもしませんでしたが、歴代アメリカ大統領の愛犬が注目されます。現大統領のトランプ氏の愛犬については、何の情報もありません。調べてみると、トランプ氏の隠された一面が見えてきました。

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